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兄嫁は兄の遺品をぼつぼつ整理している。下着はまだ新品のも沢山あるが、古着と一緒に老人施設に持っていってもらう。施設で働いている姪がいる。
そこで切り分けて汚物などを拭くのに使う。ディケアに通ってくる人たちに手伝ってもらうようだが、その切り分け作業にもボスがいて仕切るのだそうだ。どこにも仕切りやさんはいるものだ。
二人の息子がいて、体形も兄とさほど変わらない。背広やオープンシャツ・セーターなどはまだまだ着られる良いものが残っている。なにせ車椅子に乗っていてもお洒落な兄だった。
それを息子たちは着ない。次男は東京からの滞在時だけセーターなど着るが持っては帰らない。
どうして?こんな素敵な上等のセーターなのに・・やはり70代ころに買ったものは40代の好みとは違うのだという。 そうか・・ジーンズでもわざわざ破いて着る時代だものね・・もったいないねぇ。
フリーマーケットにでも持っていって、一枚200円くらいにして一日楽しく遊ぶのもいいんじゃない? 背広や大島などの着物。そうした山を整理するときはやはりグッとくるそうだ。
本も書棚にびっしりある。急いで整理しなくてもじっくりやればいい。
人間が生活するには沢山の道具を使う。7年前、田舎から札幌へ越してきたときに大整理をしてきたのだ。それなのにまだ二部屋にびっしり兄のものが詰まっている。
欲しい人がいるだろうが、どこにいるか分からない。
自分のものの整理も難しいが、遺品整理も思い出とともに捨てるようで辛いのだ。
あぁ、もったいない。
by oss102
| 2010-11-23 15:47
| 日々のこと
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Comments(7)
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