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朝から激しい雪降りでした。今日はOSSの忘年会でした。62名の男女が集います。
こんなお弁当食べて飲み放題。昼酒は利きます。 今日は余興の部に朗読をしました。飲み食いして会話して、その中で静かに聞かせる朗読はいかがなものか・・という懸念もありました。 でも前のほうの席のかた、数人が聞いてくださるだけでいい、と自分に挑戦です。 みなさん静かに聞いてくださいました。やはりossの方々は高齢集団ではありますが、感性は若いのです。下手な朗読でも文章がいいので、涙がでた・・とたくさんの方が声をかけてくださいました。 嬉しかったです。 今年の漢字は私には読になりました。新しい世界に飛び込んでわくわくです。 最後にこんな素晴らしいショーがありました。 仮面舞踏ダンス 謎の男女 ダンス暦ウン十年のベテラン男性と謎の美女。こんなドレス着て踊ってみたかったですね。素敵でしたよ。 みなさん芸達者でいつも羨ましい私です。 心に響く小さな5つの物語より 作者不明 鈴木秀子に教わった話 藤尾秀昭篇 縁を生かす その先生が5年生の担任になった時 一人、服装が不潔でだらしなく、 どうしても好きになれない少年がいた。 中間記録に先生は 少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。 ある時、少年の一年生からの記録に目が止まった。 「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」 とある。 間違いだ。他の子の記録に違いない。 先生はそう思った。 二年生になると「母親が病気で世話をしなければならず、 時々遅刻する」 と書かれていた。 三年生では 「母親の病気が悪くなり、疲れていて、 教室で居眠りする」 三年生の後半の記録には 「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」 とあり、 四年生になると 「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」 先生の胸に激しい痛みが走った。 だめと決めつけていた子が突然、 深い悲しみを生き抜いている生身の人間として 自分の前に立ち現れてきたのだ。 先生にとって目を開かれた瞬間であった。 放課後、先生は少年に声をかけた。 「先生は夕方まで教室で仕事をするから、 あなたも勉強していかない? わからないところは教えてあげるから」 少年は初めて笑顔を見せた。 それから毎日、 少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。 授業で少年が初めて手をあげた時、 先生に大きな喜びがわき起った。 少年は自信を持ち始めていた。 クリスマスの午後だった。 少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。 あとで開けてみると、香水の瓶だった。 亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。 先生はその一滴をつけ、 夕暮れに少年の家を訪ねた。 雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、 気がつくと飛んできて、 先生の胸に顔を埋めて叫んだ。 「ああ、お母さんの匂い! きょうはすてきなクリスマスだ」 六年生では先生は少年の担任ではなくなった。 卒業の時、 先生に少年から一枚のカードが届いた。 「先生は僕のお母さんのようです。そして、 いままで出会った中で一番すばらしい先生でした。」 それから六年。 またカードが届いた。 「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、 とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって 医学部に進学することができます」 十年を経て、またカードがきた。 そこには先生と出会えたことへの感謝と 父親に叩かれた体験があるから 患者の痛みがわかる医者になれるとしるされ、 こう締めくくられていた。 「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。 あのままだめになってしまう僕を 救ってくださった先生を、神様のように感じます。 大人になり、医者になった僕にとって 最高の先生は、 五年生の時に担当してくださった先生です」 そして一年。 届いたカードは結婚式の招待状だった。 「母の席に坐ってください」 と一行、書き添えられていた。
by oss102
| 2010-12-12 17:35
| 日々のこと
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Comments(11)
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sidediscussion at 2010-12-12 20:34
いいお話を選ばれましたね。 文字を追っているだけで涙が出ました。 生の声で朗読されたら、読む人の人柄と相まって、感動すると思います。きっと感動して、その話を暖かく胸におさめる人が沢山あると思います。ほんとうにいい話を全部載せて下さって、ありがとうございました。
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あきの
at 2010-12-12 20:36
x
[讀]…来年も頑張れ!!!
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tmshanagn304 at 2010-12-13 08:42
先生は人の1生も左右してしまうとても大切な仕事ですね。
ossさんが朗読されると,さらに心に染み渡ることでしょう。
OSSさんすばらしい忘年会でしたね。感動する話の時はご本人は涙は出ないものですか。
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oss102 at 2010-12-13 14:40
sidediscussionさん
楽しい会だからコミックな文章のほうがいいと思ったのですが、どうも感動編ばかりに心が動きます。よい文章ですね。 教員をしている娘に聞かせたいと感想を述べられた方がいましたのでここに載せました。
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oss102 at 2010-12-13 14:40
あきのさん
はい、頑張ります。(^^)
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oss102 at 2010-12-13 14:42
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oss102 at 2010-12-13 14:44
kiyokoさん
私は泣き虫で困ります。感動する話が大好きなのに、読む人が泣いてしまってはダメですから、必死に何回も何回も練習して泣かないようにします。このお話も最初の頃は何度も涙で原稿が読めなくなりました。
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chobin-mama at 2010-12-13 15:02
胸を打つお話しでした。
皆さん、素敵な時間だったことでしょうね。 人の気持ちがわかる、その男の子、きっと、いいお医者様になられていることでしょうね。 そして、どんなに辛いことがあっても、たった一人、わかってくれる人がそばにいたならば、がんばって、生きていけるのですよね。 しかしながら・・・私が担任でしたなら、このような環境の子に関しては、次の担任には、しっかりと申し送りしているところですのに・・・とも、思いました。
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oss102 at 2010-12-13 15:19
chobinn-mamaさん
申し送り・・大切なことですね。しっかり分かってくれる担任は有難いですが、この子の場合、やはりお母さんと同じ年代なのもよかったのでしょうね。優しいおじさんでもなくやさしいおばあちゃんでもなく(笑)
とっても素敵なお話だったから皆さんに読んでいただきたくて転載させていただきました。事後承諾でごめんなさい。
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