|
雪解け道の水はねで余りにも汚い車をガソリンスタンドで洗車してきました。
その待ち時間にこんな記事を読みました。
今日の朝日新聞に載っていた山田洋次の言葉でした。
阪神大震災のとき、被災者の方たちは、「寅さんを連れてきて映画を撮ってください。」と云うのです。「とんでもない、こんなときに・・」と言うと。
私たちが今ほしいのは同情ではない。頑張ろうという応援でも、しっかりしろという叱咤でもありません。 傍にいて一緒に泣いてくれる、そしてときどき面白いことを言って笑わせてくれる、そういう人です。だから寅さんに来てほしい。と云われた。
その後、この地であった悲惨なことに思いを馳せながら、阪神長田地区でロケをすることになります。
人の心を想像することの難しさ、想像することの大切さを言っていました。
私もなにか不幸な目に会ったとしたら、やはりこんな人が傍にいてくれたら心が和むのではないかと思いました。
同情も慰めも励ましも、有難いと思うでしょうが、云われるたびに「ありがとう、ありがとう」と頭を下げっぱなしではなんとなく卑屈な心になってしまいますからね。
洗車しての帰りは水溜りを避けながら静かに走るのですが、避けきれずに
バシャ!と・・「あぁ、せっかくピカピカにしたのに。」暫くはこんな日が続きます。
by oss102
| 2011-03-19 20:33
| 日々のこと
|
Comments(4)
|