|
「お母様、お寒うございます。これを羽織られたらいかがですか」とショールを持ってこられたのです。あの堂々とした体格の白髪の院長が小柄なお母さまへの敬語と心遣い。
母と息子のあんな美しいマナーは日本では2度と見ることができないでしょう。
兼高かおるが、茂吉夫人輝子、斎藤茂太親子の会話の思い出を語っている。
国会のやりとりを聞いていると言葉遣いが丁寧だ。尊敬語・敬語・丁寧語が満載だ。
最近は別だが、むかしから貴族階級が議員になった。それが伝統なのだろう。上流階級の言葉が行き交う。聞いていて非常に不愉快になるのだが。
人にも依るが私たち道産子の言葉は荒い。その中でも漁村近くの言葉は一段と荒い。
一瞬のやりとりで魚を捕るか逃がすかの船上でのやりとりは荒くなるのが当然だろう。
反対に東北の農村では、分解すると非常に尊敬語と謙譲語が多いという。
私たちの仲間では、言葉を崩すことが親しさを表現することにもなる。いつまでも丁寧語を使っていると敬遠される。
美しい言葉は、相手への敬意と親愛の表現であると思う。
漁師言葉でも尊敬される人は尊敬される。 だが、美しい自然な会話には憧れがある。
by oss102
| 2011-06-02 11:51
| 日々のこと
|
Comments(8)
|