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兄嫁の病院に見舞いにいったとき、飲み物がほしかった。
病室に行く途中のTVのある面会ホールのようなところに自販機がある。
沢山の飲み物が一枚の透明なアクリルの向こうに列んでいる。
お金を入れた。・・・だが飲み物のところに押すボタンがない。エッ!どこを押すの?キョロキョロしたがあきらめて返金して兄嫁に聞いた。
お金を入れるところの下に番号があるから、そこを希望の飲み物の数字を押すのだという。
お金を入れた。落ち着いてみれば、すぐその下に1~0までの番号が四角にならんでいた。
1と5を押す。レモン水がボンと下の溝に落ち、そのままズイ~ッと横向きに流れて、自動的に立ち上がり、番号の下の取り出し口が開いた。
ほう なるほど。
お金を入れるところも番号も取り出し口も、車椅子の人でも届くようになっている。
ここは去年新築なったばかりの国立病院だ。自販機も新しいタイプのを導入したわけだ。
年寄りは新しいものに弱い。トイレの水ひとつ、どこだどこだと探すときもある。
社会の中へ出ていかなければウロウロどぎまぎするばかりだ。
by oss102
| 2011-10-02 14:24
| 日々のこと
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