札幌の北海道神宮のあたりに、ひんぱんにヒグマが現れて大騒ぎです。
車がバンバン通る車線を越えて住宅街にも出没します。
去年はドングリなどの山の実が豊作で、子熊が沢山生まれました。
今年は山の実は大凶作です。
私たちパーク仲間は、栗が実る頃、栗林の中にあるパーク場へと向かいます。ビニール袋持参です。イガクリが沢山落ちていて球のゆくへを邪魔するほどです。風もないのにパラパラと落ちてきて、小樽の山栗よりも大ぶりだと喜ぶのです。
ところが今年は大きな栗の木に小さなイガクリが1ヶポツンと寂しげについているばかり。
可哀そうにこの春生まれた子熊は食べ物がないのです。
お腹を空かせてウロウロと街中まで出てくるのです。
自然に生きる野生動物は悲しい生き物です。
セシュウムが日本を覆う中で生きる我々も悲しい生き物ですが。
今のいま、お腹を空かせていないだけましとは云えます。
この栗の木はロングコースの真ん中にあり、我々はよく木に当てブーメランのように戻ってくる球を悲しく眺めるのです。この木にもクリはゼロです。