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洗車を待っている間に、朝日新聞のコラムに野口健の講演の記事があった。どこかの小学校での講演。
19才のとき一緒に登っていた友人が滑落した。雪解けを待って収容に行ったがかなり腐敗が進んでいた。 母親はそんな姿になった友人に頬ずりをした。ショックだった。
むかし日航の雫石事故のときの本を読んだことがある。庭の虫でさえ怖がって「お父さん、お父さん」と呼び立てていた奥さんが、夫の遺体を探すのに列んでいる棺を次々に開けて、腐敗した遺体を確認していく。
遺族にとって遺体とは、そんなに重要なものかと当時は思った。
なんでも動物に例えて申し訳ないが、フウロやショウマだって、突然いなくなるより死体を見たほうが納得がいくのだ・・と思った。
一年になろうとしている震災の行方不明者。骨1本でもDMA鑑定して我が子のものと確認したい親の気持ちは永遠のものだろうと思った。
by oss102
| 2012-03-06 14:56
| 日々のこと
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