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昨夜NHKで女性納棺師のボランテアを見た。震災でひどい損傷を受けた遺体を修復するボランテアである。
依頼を受けてトランク一杯の道具を持って行く。納棺されている遺体の顔を揉みほぐし、手の上で温めた顔料?を塗っていく。4人の幼い子を遺して逝ったお母さん。笑いじわを出して優しい顔にする。
これでようやく子供たちに母親を見せられる。女の子はすぐに泣き出すが、7才の男の子は見るのを拒否、だが無理に見せると激しく泣き出す。泣いたことで母親の死を受け止める。
依頼を受けないと勝手に修復は出来ない。ひとりぼっちの幼い女の子の亡骸がいとしくて、誰もいないときに抱き上げてしまう。 なんて尊い心なんだろう。なんて尊い奉仕なんだろう。
沢山の修復した遺体の顔を描き、言葉を書き添えていく。みんな笑っている。
自信に満ちた40代位の女性納棺師の顔は、限りなく美しいものに見えた。
by oss102
| 2012-08-18 15:34
| 日々のこと
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