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兄嫁の右手首には金具が入っている。4年前の大晦日に病院から兄の車椅子を押していて歩道の段差で転倒した。 大晦日のこととてちょっと離れた外科で手当をした。
介護の無理がたたってか骨がつかない。1年経って兄の病院で全身麻酔で金具でつないだ。
また一年経ってまだ、付いていないと再手術した。
骨はついたが、痛みが治らない。冬には体が冷える。そんなことで右手がほとんど使えずにディケアの資格?を得たのだが。
レントゲンでは骨は付いているという。金具を取るか、このまま我慢してくらすか悩んでいた。
全身麻酔で兄が弱ったのを見ているので決断がつかない。
でもようやく決心した。金具を取っても痛むのなら、金具のせいではない・・と諦めが付くからと。
手術して4日目の今日、見舞いに行ってきた。指が動くと喜んでいた。
金具は10c×1・5cもある大きなもので4本のネジ釘とともにビニール袋に入れられていた。
ピッカピカの新品のようだ。 もう1度リサイクルして誰かの骨折に使えばいいのにと笑った。
これで兄嫁の好きな手芸も出来るようになるかもしれない。
人の痛みは100年でも我慢できるというが本当だ。
片手の不具合ぐらいで、デイケアで税金を使うのだなと思ったのも本当だ。
大きな金具に皮膚も筋肉も引っ張られて、手をひねるような仕事は出来ない筈だ。
気の毒だったなぁ、と心から思った。
湿り雪が沢山降った車道脇の山は、樹氷で白髪の山になっていた。
by oss102
| 2012-11-23 16:34
| 日々のこと
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