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夫の姉のT子さんは、大動脈剥離という大病で何ヶ月か入院していたのでした。
その間、T子さんの夫は看病に通い、自宅での老後は無理と、この老人施設への入居を決めていたのでした。 1部屋では狭いので2部屋を申し込んでいたのです。
介護をしてくれていた夫が肺ガンで先に逝き、遺言通りの、家族だけ・お経もなく・戒名もないシンプルな葬儀をすませ、慌ただしく夫の死後半月で年末ここに入居してきたのでした。
1月に面会に言ったとき、その時の様子を話してくれました。
T子さんは行けないので、養子夫婦が毎日夫の病院に通っていたこと。だるい足を長時間さすり続けてくれたこと。
最後は眠るように亡くなったと。90才。
もう定年後の養子夫婦は、複雑な入居手続きも、家のことも全部やってくれてここに落ち着けた。 「あぁ、いい人生だった~」と笑顔を見せた。
決して愚痴ではない、これまでの経緯と病気の説明。
お姉さんが立派に育てたからK男ちゃんも、そんなに暖かい良い人になったのね。・・と私が云うと、小3の夫の姉の子を養子に迎えるとき、教師をしていた姉は、真っ直ぐに育てること・第2に勉強と思って育てた。 真っ直ぐに・・とT子さんは力を込めて2度繰り返した。
by oss102
| 2013-02-10 16:01
| 日々のこと
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