陸前高田の一本松のレプリカに1億5千万円が使われる。 全部寄付金で賄われるそうだが。
地元の人は・・まだ仮設を出る目途も立たないのに・・と遠慮がちに非難の目を向けていた。
地元にはノウハウがないのかよその土地の業者が入っての仕事だ。
そんなお金が集まるのならこちらへ向けてという思いは私にも伝わる。
市の思惑通りにこれが観光の目玉となるのだろうか。
40年ほど前、小樽運河の存続運動で市民が割れたという。市は国の予算もとっていて道路を作ると強気だった。藤森から引き継いで会長となった峰山富美は、ロマンチックばあさんとそしられた中で、半分の運河を残すことに成功し、今は小樽観光の目玉となっている。
長い目で見なければ結果は分からない。
一本松はどうだろうか。物見高い人たちは、ちょっと足を伸ばしてシャッターは押すだろう。
私には先見の明はないのだが、どうもスッキリ受け取れない一本松である。
因みにこの峰山富美さんの夫は、私の高校時代の社会の先生だった。考古学が好きで学生を連れてよく発掘にあるいていた。後年私が発掘の作業をしていたとき、現場に訪れて、「家に遊びに来てください。」と何度も誘われたことがあった。
あのとき訪問していたら、この運動のことなど聞けたのにと残念である。