私は昔から、大宴会がきらいだ。
唄もうたえず、ダンスもダメな私は、騒音の中での会話ばかりとなる。
サービス精神も、結構旺盛なほうなので、その場の雰囲気を盛り上げようとする。
たいして知らない人に、話題を選び、笑顔をつくる。 大宴会はご馳走も美味しいものはない。
翌日には、声は嗄れ、グッタリと消耗している。
また、自宅ででもどこでも、二人だけで、向き合っての会話。 これもひどく疲れる。
向き合って、顔を見ながら、集中して相手の話を聞き、それにふさわしいコメントを、
瞬間、瞬間に目まぐるしく頭の中で構成する。
ただのお喋りでも、2時間も向き合っていると、ゲッソリ疲れてしまう。
数人から、せいぜい20人くらいまでの、テーマのあるお喋りなら好きだ。
麻雀をしたり、スポーツの合間に、という会話もかなり好きだ。
要するに、緊張性なのだ。
自分が、かならずしも返事をしなくてもいい、横から適当にあいづちを打ったり、意見を
言ったり出来る場は、楽しい。
周囲には、来客でも、こちらから訪問する場合でも、気楽に、だれ彼かまわず、上手に
接客する人がいるが、本当に羨ましい。