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兄嫁が俳誌から書き写して送ってくれたエッセーは「時間割」という題だった。
傘寿をむかえる男性。
抜粋です。
定年退職後は自分で作る時間割で過ごしたいと女房を洗脳し、再就職のおすすめも辞退して悠々自適の生活を夢見ていた。・・・・
ところが女房が肺ガンという病におかされ70日の闘病で彼岸へ・・・
自分自身で決める時間割の生活が否応なく始まった。 夢に見た自分で決める時間割は不自由な生活であることを思い知らされた。
一日3食・掃除・洗濯・夏は庭の草引き、冬は除排雪。こちらの時間割にしたがって草が伸びるわけでも雪が降るわけでもない。 カーテンを開けなければ近所の人が心配して声をかけてくる。
時間割に余裕という時間があっても良いと思うのだが、余白はあっても余裕はなく窮屈この上ない。
時間割 十五の春に 余白なし
長き夜や 余白ばかりの時間割 岳灯
同じ時間割でも少年期と傘寿のいまでは時間の使い方に大きな違いのあることを思い知らされております。
女性の方がしなやかに時間割を楽しめますね。 サテ、今日もブログを予約投稿して午後から朗読の勉強会に行ってきます。
by oss102
| 2013-04-19 16:02
| 日々のこと
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