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サブタイトルに新田次郎 藤原ていの娘に生まれて・・・とあります。
昨日のヒコベエがあまり面白かったので、この家族シリーズを暫く読んでみようと図書館に行きました。
藤原ていの著書も「流れる星は生きている」以外に何冊もあり、しばらくはドップリ漬かることになりそうです。
咲子は生後1ヶ月で母の背負うリュックの中で、10ヶ月間野菜の汁、田んぼのうわずみ、味噌汁などで生き延びて生還した子です。
実家に帰ったていは、体力が尽き果て何年も寝たきりになり、咲子は甘えもならず父親ばかりになつきます。生育も遅れて精神の障害か言葉も学校では出ず、学校の成績も悪く「こんなに苦労して帰ってきたのに・・・」とていを嘆かせます。
12歳のとき、流れる星は・・を読み、絶望します。二人の兄を生かすために赤ん坊の命と引き換えに・・と母は迷ったのか・・・大きく揺れる思春期のサキは風邪クスリを多量に飲んで、助かっても意識にはいつも死を考えている女性だったのです。
ていは流れる・・の出版から講演・教育委員・物書き・・と超忙しい生活を送ります。
咲子は今68歳 8年前60才頃の出版ですが、ていは80才で認知症になり、咲子はようやく和解の気持ちで母をやさしく受け止めるのでした。 今は介護施設に入居してますがまだ存命のようです。 90才を過ぎていますね。
猛烈な人生を生き抜いてホッとしたとき、脳は休もうとするのかなぁ。 いや、ぼんやり過ごしたってやっぱり無作為に来るようです。
by oss102
| 2013-07-29 16:01
| 本
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