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重松清の本にこんなエッセーが載っていた。
中学生の一人息子の父親の話。 なにかにつけて親や教師に反抗する。
どうして素直になってくれないのか・・・情けなさともどかしさで、ついに息子に手をあげた。
息子は猛然と抗議に出た。父親の体罰をなじり、ふだんの口うるささにいかに苦しめられているかを訴えて言った。
「文句ばっかり言うなよ! 俺、生まれて初めて中学生やってるんだぞ!」
父親、唖然とした。呆然とした。 屁理屈にもほどがあるではないか・・・
思わず怒鳴り返した。
「うるさい! お父さんだって、中学生のおまえを育てるのは生まれて初めてなんだ!」
ふたりはどちらからともなく笑いあった。
親も子供もともに生まれて初めての日々を生きている。 人生そのものが生まれて初めての連続ではないか・・・というエッセー。
そうですよ、そうですよ。 私も生まれて初めてオバアサンやっています。
オバアサンの暮らしは若い頃考えていたより、かなり気に入った暮らしでした。
これから先も生まれて初めてのつづき・・・あんまり過酷な体験にはしないでね・・・神様。
無信心のカミサマ頼みです。
こいつらも初体験ばっか・・・
by oss102
| 2013-08-11 15:52
| 本
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