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かの時に我がとらざりし分去れの
片への道はいづこに行きけむ
美智子さまの歌である。 分去れは・・・ワカサレと読むそうである。
美智子さまの人生を思うとき、同じ年齢の私の人生もついふり返る。
この歌はたられば・・の、言っても詮ない歌なのだが、誰の胸にもしみじみと人生を振り返させる歌である。
私の分去れは平凡である。 道南の実家から札幌へ出てきたとき・ 結婚相手を選んだとき・ 団地に住んで友人を作り・ スキー、テニスとスポーツの味を知る・ 夫の急逝・ それと引換の全くの自由・ PCとOSS・ それが朗読につながった。
体の不調はこれから私を悩ますだろうが、食べることには事欠かない。 贅沢への憧れはない。
若い時の母の声が聞こえる。「平凡な生活が一番いいの・・・」
私は母の作品なのだ。
by oss102
| 2014-08-20 16:05
| 日々のこと
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