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みなさん「THE WOLD」っていう分譲型豪華客船のことをご存知でしたか?
OSSのメーリングで知ったのですが、数年前の値段で1億円ほど、最高級では12億円。自治会費が毎月150万円だそうです。 この客船が先日ひっそりと小樽港へ寄港していたと。
世の中には超お金持ちがいるとは知っていましたが、こんな世界に一つの船にお住まいになって、世界中をのたりのたりと楽しんでいる人種がいるとは。
わたしゃ「一億円でも遠い世界」と言えば、ネネは「1千万円でも遠い世界」とのたまう母娘。
先日、塩野七生の「通夜の客」というちょっと古いエッセーを読んだ。
一生独身のまま、父親の遺したフェレンツエの屋敷に、二人の召使と庭番と2匹の犬との静かな生活を楽しんでいた老人がバッタリ死んだ。
イギリスは肉体を見ただけで階級のハッキリ分かる民族だが、そこに労働階級の甥姪とその子たちが屋敷に集まっていた。 塩野が入っていくと、刺すような憎しみを込めた視線が集まった。
、どこから情報を得るのか・・・クリステーズという世界一取引の多い競売屋がある。貴族や金持ちが死ぬと、死体にむらがるハゲ鷹のように、遺産をねらって押しかける親族たちとクリステーズの社員。
これだけが哀れな死者のための通夜の客・・・という話。
お金を持つと、またそれを守るための気力も知力も必要で大変だと思うよ。
でもバッタリ死んだ老人は羨ましい。
by oss102
| 2014-09-01 17:40
| 日々のこと
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