中島らもという作家がいた。 もう亡くなっている。
40代のころだったか、その彼が人を見るときは、ガイコツにして見るという話しを読んだか、聞いたかして、妙に頭に残り、困った時期があった。
人が歩いていても、ガイコツにしてみる。家族で食卓をかこんでも、ガイコツ同士の食事。
テレビでラブシーンをみてもガイコツ同士だ。
妙に物事にさめた気持ちでいた。
今も時々思い出したように、ガイコツにしてみる。
いとしのねこもガイコツでたわむれ、眠る。奇妙な可愛らしさがある。
変かしら、ヘンだよね。
若いガイコツが歩き、年老いたガイコツが、背を曲げて歩く。
肥満もやせもない。
私がガイコツになって歩く。 新調のコートを着て、姿勢をよくと意識して、大股に歩いている。
お腹の出っ張りはない。(^_^)
向こうから来る若そうなガイコツさんから、声がかかるかしら。
この世の喜び、悲しみ、いつか終わらん。
みなさん、ヘンなクセついちゃったと、おこらないでネ。