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この枕をスポンジだけにして大きな網に入れて洗濯した。 購入したのはもう何年前になるのだろう。
夫が急逝して一人住まいになって、急に眠れなくなった。テニス三昧に過ごしてくたびれ果てても眠れない。 耳鳴りも始まった。 夜が来るのが怖かった。50代半ばのことである。
それでも元気にスキーに・テニスに・仕事にと励むことが出来たのは、どこかでちゃんと眠っているのだろう。 テニス仲間の男性が、北海道ではかなり有名な睡眠科の開業医で、「一度検査してみたら・・」と誘われた。 頭に一杯の電極のようなものを取り付けられて、一泊入院した。
その待ち時間にロビーにあった、睡眠の本を読んで目が開かれた。「睡眠不満足症」という不眠があった。 眠れているのに眠った気がしない・・そういう状態をいうのだと書いてあった。
そうか、私は眠れているのだ。気にしないことにしよう。
そんな電極だらけの頭でロビーにいると、色々な人から声を掛けられた。
「自分は睡眠無呼吸で、仕事中に急に意識をうしなって眠りだす・・・」
遠くの地方からの高校生も入院していた。 睡眠障害は現代病。ほうっておくと、ウツになって自殺の恐れもあるそうだ。
「脳は平常ですよ。ちゃんと眠っていますよ。」というお墨付きをもらって病院を出た。
つづく
by oss102
| 2015-06-20 15:12
| 日々のこと
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