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となりのラーメン屋さんは、親の代からここで営業していて40数年になる。
それがとうとう70才になったのを機に、6月いっぱいで廃業することになった。
まぁ、どんどん客の来る店なら、なんとしてでも続けるのだろうが、ここも過疎化してきた。
お手伝い2人、借家・地代・駐車場と除雪・・と経費がかかる。見切り時となったようだ。
こんないい人はいない・・というくらい、腰の低い気のいい人だった。
なにかと気持ちの上で頼りにしていた。
営業を止めます・・と店頭にあいさつ文が貼られてからは、急に賑やかになった。
カメラを構える人や、じっとあいさつ文を見て行く人。
店を借り切りにして送別ラーメンを食べていく金融関係・・・名残惜しむ人たちが引きも切らない。
昨日も娘が仕事から帰ってくる6時ころ・・「もうラーメン売り切れ・・」と頭を下げる主人。
中から、「・・・さ~ん、おごるからカレーたべて行きな~~・・」と声がかかる。
下町の人情はまだ残っている。
今日は最終日・・大きな花束が狭い店に入りきらずに、プレハブの物置の前に置かれていた。
積み重ねてきた日々が、カーテンを開けたように見えてきたこの6月。
by oss102
| 2015-06-30 15:13
| 日々のこと
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