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枕辺訪問に行ったら、エレベーターのまえで入居者の女性と会った。
高齢者施設なので、エレベーターは超遅い。
「あんた、ここの人じゃないでしょう?」と質問され、「幾つ?」「81才です。・・」「そう、若いねぇ(自分の年と比べてですから)・・私はいくつに見える?」 ソラ、きた。
ピッタリ当ててもまずい、5つ6つくらい若く言わないと・・考えてると「90だよ・・」
「まぁ、お若いですね。そんなにスタスタ歩けていいですね。お肌もきれいですね。・・」と満更お世辞でもない。 90才にもなると、なんとなく人に聞かせたくなるようだ。
「羨ましいですよ。こんな高級な施設で・・私なんかとても入れません。」というと、にんまり笑って、[昔は貧乏だったんだよ」という。 だけど威張る人がいてね・・・どこにもそういう人は必ずいますよ。 たった3階までのエレベーターでこんな会話がたっぷりできた。
最近語りの会に入った女性も、兵庫からこちらに住む息子をたよりに施設に入居した。
関西弁が快いテンポ。 だがそれで苛める人がいるという。ここに住むからにはここの言葉を話せと。
殆どが認知症でしゃべる相手もいない・・・あら、声を出せるここを選んで正解ね・・と励ます。
終の棲家も、世間と同じ確率で、いい人、嫌な人、普通の人・・・人間の住むところはこんなもんだ。
by oss102
| 2015-09-02 15:07
| 日々のこと
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