この母娘の本を借りてきた。
TVでは何度か見ていたが、なんという魅力的な字を書く人だろう・・と改めて感動した。
書家の母親は、5才から筆を持たせる。泣きながら筆を持つ翔子。去年この本は出された。
国連本部で「世界ダウン症の日」に、日本代表としてスピーチをした。30才。そして一人暮らしを始めた。
ページごとに、書と母親の文章が載る。
生まれた時は、涙の日々で、ミルクを薄くして死んでもらおうかと悩んだ日もあった・・とある。
悩まない母親はいるだろうか。
社会の仕組みが分からない翔子は、世俗への欲望が全くない。欲望のない「無心」の心には、「喜んでもらいたい」という愛だけが満ちている・・・とある。
愛と教育で人はこうなるのか。一文字一文字に魅せられた本でした。