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父方の年の離れた伯父さんがいた。ず~っと昔々の思い出。
この伯父さんは、道南の海辺の近くに、お菓子や乾物をおいた店屋をしていた。
札幌の私たちの家に来ると、5人キョウダイ全員にそれぞれに5円のお小遣いをくれた。
1銭店屋というものがあった時代。ゴム風船・飴玉・コウセン・ノシイカ・・1銭でなんでも買えた。 それが5円だ。
伯父さんには子供がいなかった。いつもやさしい笑顔で遊んでくれた。その5円は、「ちょっと貸してね・・」と母に借りられたこともある。 生活苦しかったんだ。
樺太から引き揚げてきたときは、同じ町に住んだが、もう伯父さんは入院していて、亡くなるまで私は会ったことはない。
引き揚げてきたときは私11才・父は51才。だから伯父さんは61才くらいだったのか・・
「背中がかゆいかゆい・・」と苦しんでいたそうだ。 今考えると痩せていた伯父さんは、老人性脂漏症でもあったのか。
それは死に至る病ではなくても、なにかと併発していたのかもしれない。
私はお風呂に入ると背中に入浴洗剤を1週間に2回ほどしか使わない。伯父さんを思い出すのだ。
今、調べて見ると、女性には少ないそうだ。脂多いからねぇ・・
みんな死んでしまった。伯父さんも父も母も姉も兄も・・
でもお風呂に入って背中を洗うとき、この伯父さんのことを思い出すんだな~ 大金のお小遣いとともに。
by oss102
| 2017-12-02 16:00
| 体
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