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ネネが本屋の立ち読みで、この本のことを言った。 東北には、まだまだ長老が威張っていて、避難所で授乳する嫁が、毛布で隠そうとしていると、「みんな赤ん坊に乳をやるときは隠さんものだった・・」とか、いろいろ威張っているらしい。
興味が出たので、図書館に注文した。最近新書版が出て、「女たちの避難所」というタイトルだったが、親切な図書館は、「大きい活字のほうが・・」と「避難所」として出した最初の本を知らせてくれた。2014年出版。
一気に読んだ。小説だが、もちろんデーターは詳細にとって書いている。3人の女が主人公で・・お金を浪費する夫が死んで解放感を持っていたが、実は生きていた。離婚というのは、この地では考えられない。
冷蔵庫にしがみついて流れてきた小5、の男の子は、母親と会うが、母親がスナックをやっていたと、いじめにあって不登校。
若い美貌の赤ん坊をつれた嫁は、独身の義兄と義父が残って、夫は死亡。弔慰金も義父の管理下。
そんな3人が避難所暮らし。囲いの段ボールも来てるのに、世話がかりに立候補して舞い上がっている男は、「和が大切だ。絆を大事に・・」と拒否する。
まぁ、人の不幸の話だが、土地柄ではさもありなん・・と。でも若い世代では確実に変わっているのですが、・・私のような昭和ヒトケタ組は、まだ威張っていられる風土のようで。
子連れの美貌の女性が、最後に亡き夫に手紙を書く。・・東京ではおばぁさんが、一人で喫茶店に入る・・映画館にも入る・・夜も散歩してる。サングラスもしてる・・ばあさんが、そんなことしたらみんなにわらわれるべ・・
確実にこういう世界が来ているのですが、まだ、周囲に波風立てない。と気を遣う世界が残っている土地柄なんですね。
開放的な北海道では、ちょっと気がつかない世界でした。
by oss102
| 2018-01-11 16:41
| 本
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