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むかしむかし・・「たけくらべ」が映画になった。主役の信如は津川雅彦。弟分に松本染五郎。
その染五郎が幸四郎になって白鸚になった、歌舞伎界はややこしい。
津川雅彦はりりしい整った顔の少年だった。染五郎は目の吊り上がったキカン坊。主役の美登利を苦しめる。もちろん私は美男子ずき。
何代目というのか、先代の幸四郎はとっても美男子で、映画の主役をしてた。その奥さんがちょっと吊り上がった目の人で、母親に似たのだろう。 残念な顔だと思った。
月日が経って、染五郎は幸四郎になり、立派な役者になり父親になった。
なんと風格のある貌になったことか。 これがその昔、ミッタクナイ・・と思った少年の大人顔とは思えない。
男は40代で顔をつくる・・とかいう言葉があった。日々の暮らしが顔に出る・・ともいう。
まぁ、出るよりも造るの方がピッタリかな。
因みに美少年だった津川雅彦は、名門の一家を率いる立場とはちがって、個人の役者となった。
それなりに出ているのは、個性を強烈に出した役者になったからだろう。
でも、もう私の中の乙女心は、見たくない顔になった。
自分の顔も、できれば見たくなくなったけれど・・・( ;∀;)
by oss102
| 2018-02-16 16:20
| 思い出
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