先日知人から、仔猫のうちに爪を抜くと聞いた。
聞いた時には驚いたが、すぐ納得できた。 ネコから爪を取ったら、非常に飼いやすいペットになるだろう。ジャンプもかなり制限されるにちがいない。 爪はとがないし、衣服や家具がボロボロにならない。
そういうことを言うと、すぐ残酷だのなんのと可哀相がる人がいるが、今は昔と違ってのんびり山野を散歩できる時代ではないのだ。 人に添って暮らすのだから、人の生活に都合がよくなくては、愛し続けるのは難しい。 周りに気を遣ってばかりでは、存在そのものがうっとうしくなるばかりだ。
そうなったら、そのペットのためにも不幸だ。
去勢も避妊もしかり、ひもをつけて歩くのもしかり。 そんな残酷なと決め付ける人がいる。
そんなことを言う人は、山奥で飼うがいい。他人の迷惑もかえりみず、ネコを自由にというのはエゴだ。
私も花を育てるが、自由に出歩いているネコに鉢をひっくり返されたり、尿をかけられたり、植えたばかりの花苗をほじくられるのはゴメンだ。
ボロ家に住んでいる我が家はよしとしても、マンション暮らしのネコと飼い主のためにも、医者はもっと宣伝してほしい。
ネコたちが、もっと飼い主に可愛がられるために、そして捨てられるネコの数を減らすために。