米原万理は好きな作家の一人だった。
犬、ネコが好きである。ロシア通訳現役時代に書いた「ヒトのオスは飼わないの?」を読んだことがある。
そのときの家族構成はネコ6、ヒト2、イヌ1。
スケジュールがギッシリ詰まった会議の合間に、捨て猫きょうだいを拾ってしまい、大変な思いをして連れ帰る。言う事を聞かないオスは無理、大人しいほうは道理と名づける。
後でロシアから連れて来た2匹に嫉妬して、家出したり、折り合ったり。
友人に預かった犬も来て、立場をわきまえて吠えない犬になっていたが、ここが安住の地と分かるや、吠えるようになったとか。
犬、ネコを飼った人なら、ウン、ウン、ありえるという難問や珍事件やらが書かれていて、非常に面白く読んだ。
犬もネコも長生きするから、まだ生きているのもいるだろう。
母親は万理さんより先に逝き、井上やすし夫人の妹ユリさんが喪主になっている。
飼われていた犬、ネコはどうなるのだろう。
56才、まだまだ元気なエッセーを読みたかった。