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稚内から汽車に乗って、道南の漁村、豊浦へ帰ることになった。
また満員の貨物列車である。途中の乗り換え駅で、ワーッと走って次の貨物列車に乗り込むとき、母や姉は先に乗り込んでいて、私だけがプラットホームに取り残された。 「もうこれからは次の列車」と小父さんたちの太い手に押しとどめられた。 私は必死で「きょうだいなのに、きょうだいなのに」と叫んでいた。言っていて何か変だとは思ったが、夢中でほかの言葉が思いつかなかった。母たちも頼んで、やっと私も乗せてもらえた。 この「きょうだいなのに」はその後いつまでも、母や姉にひやかされて気恥ずかしい気持ちがしていた。 「おか~さ~ん」とでも叫べばよかったのかもしれない。 ようやく家にたどりついた。 暑い夏、山の手の海の見える庭には、私たちが「コケコッコばな」とよんでいたタチ葵が沢山咲いていた。鼻の頭に、あごの先に、腕にとはなびらの根元をはがして、ねばりのある花弁をつけて遊んだものだった。 そこは父が建てた家で、父方の伯母一家が住んでいた。 伯母たちは離れに移り、私たちは母屋へ入った。 4斗かめがデンと置いてある横にポンプがあり、朝晩その水がめを一杯にするのが私の仕事となった。 その水がめには夏は畑からのトマト、お盆にはスイカなど、いつもポカポカ浮いていた。 いっぱいにするのに150回だったかなぁ、数をかぞえながらポンプを上げ下げしていた。 トマトは今でも私の大好物、いまのように真っ赤になってから食べないで、半分くらい赤くなると食べごろと思っていました。 枝からもいで食べるので、外側は青くても中は赤く色付いています。 一日で平気で8ヶくらい食べていました。
by oss102
| 2006-08-03 17:46
| 日々のこと
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Comments(16)
危ういところでしたね。姉妹だと叫んだからこそ一緒に乗せてもらったのだと思いますょ。タチアオイの花を私も「コケコッコの花」といっていました。ニワトリの鶏冠のように鼻の頭につけて遊びました。どこの家の庭にも咲いていました。
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Ossさんの必死さが伝わってきます。一緒に帰れてよかったね。
私もトマトは枝からもいでそのまま食べるのが一番おいしいと実践しています。トマトの味がします。
トマト・・・子供の頃は我が家でなるのより、お隣のトマトが 美味しかった!それも盗み食い・・お隣の子は、我が家のを 盗んでたんだって・・・・・
懐かしい! コケコッコー花・・私も遊んだよ・・いろいろな色があったわね・・・
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tmshanagn304 at 2006-08-03 22:35
何となく映画のシーンのようなお話しですね。伯母さんが離れに移って、、というのもテレビドラマみたいです。
水汲みはお疲れ様でした。しかしポンプがあるというところは、さすが負けても日本です。現代でも子供が歩いて水汲みをする国はあります。
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あきの
at 2006-08-03 23:10
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「きょうだいなのに」ですか。
そのころから個性的なOssさんであったわけだ。なんだか今のOssさんはそのころに芽があったと判明。ニコニコ。
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jyonko7 at 2006-08-03 23:50
苦しい時代を親子、きょうだい、親戚が助け合って生きてきた様子が伝わってきてジーンときました。コケコッコー花の事、水くみ(姉がやっていました)など子供の頃が走馬燈のように蘇ってきました。
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hanairomimi201 at 2006-08-04 09:35
どさくさの状況はもしかの悲劇をうんだことでしょうね。
よくぞ気転のきいた「きょうだいなのに・・」が言えたものですね~。 私の姉が疎開先から両親とすし詰めの船で、大阪の港に着いた時、人波にのまれて行方不明になったらしいです。 声を限りに叫んだ・・見つかった時には力が抜けた・・あの時行方不明にさせていたら「戦災孤児」にしていたかもしれないと思うと、今でもゾットする・・と言っておりました。 OSSさんのお話で母のことも思い出し、子供の頃も思い出し・・です。 初盆で集まって、また姉妹で思い出話をいたします。
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oss102 at 2006-08-04 10:58
こじまさん、コケコッコの花は、全国的なのですね。鶏のトサカのようでした。家の横には小川があってザリガニをとりました。はさまれるととても痛かったです。
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oss102 at 2006-08-04 11:00
chiyomiさん、必死でしたよ。トマトをもぐときのトマトの匂いも大好きです。段々あの匂いが薄くなるように品種改良されているのが淋しいです。
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oss102 at 2006-08-04 11:02
ふくママさん、お互い隣のトマトですか。(笑)美味しいのを選ぶつもりで見ているうちに、隣のトマトが美味しそうに見えてくるのですね。気持ちわかる~~。
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oss102 at 2006-08-04 11:07
304さん、離れに移った伯母さんの家の若い者がいるときはいいのですが、私が一人でいるときに伯母さんがバケツで水汲みにきます。こっそり隠れているのですがわかってしまって、「手伝わんのか」と言われてしまいシブシブ手伝いました。間もなく離れにも水道をひきましたが。
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oss102 at 2006-08-04 11:11
あきのさん、必死で声を上げていました。冷静でなくてすぐ失敗するのは生まれつきです。
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oss102 at 2006-08-04 11:14
jyonkoさんは水汲みしなかったのですね。まだオムツしてたかな。
こうして昔のことを振り返ってみると、体力がつく暮らしだったとつくづく思います。こういう暮らしをしているとダイエットなんかしなくてもいいのですが、2度とゴメンです。
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oss102 at 2006-08-04 11:18
hanairomimiさん、お姉さんも危ないところだったのですね。戦後のドサクサでいろんな悲劇が生まれました。私もお姉さんもラッキーでした。
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清子
at 2006-08-04 15:54
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井戸にポンプがあったなんて羨ましい!つるべ井戸でした。
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oss102 at 2006-08-04 20:25
清子さん、つるべ井戸というのは、やはり戸外ですよね。きっと北海道だから、家の中なのですよ。雪と寒さで戸外では大変です。
寒い夜は、ポンプの水を落とすのです。翌日呼び水を上から入れて力強くこぐと水が出てきます。もっと寒い日は、呼び水がお湯になることもあります。
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