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私もようよう今までの事情がわかりました。
世の中にはなんと親子の縁ほど深いものはないとはこのことでした。 以前は常に私を実の子よりも可愛がってくださった両親たちが、こんな時になると、我が子のいうがままになり、私を憎まれましたが、その後はまた、もとのように私を愛してくださるようになりました。 そんなことで誠一郎は江別にいるのも面白くなくなり、いろいろな仕事のあげく、旭川の代用教員になる。 12円の俸給で家賃が1ヶ月4円50銭。差し引き7円50銭。 コマツは23歳のときに子供が生まれ、夫の両親と旭川に来るが、これでは親子6人が食べていけない。 近所の女工監督として働くようになる。 両親は賛成するも、やはり誠一郎は気にいらぬ。 コマツは朝2時から起きて御飯の始末をして3時には出かけ、晩は8時でなくては帰れない。 一日4回ずつ子供に乳を飲ませに帰るが、泣き出すと母(姑)が辛そうで気の毒であった。 旭川の寒いところで無理な仕事をして、あばずれの古い女工の監督で、心労も重なり、ロクマク肺炎にかかり、危篤の知らせを出したほどだった。 40日ほど床について全快しますが、また無理をしてはと両親に相談の末、素人下宿をすることになり、ここで思いの外、暮らしが楽になってくる。 いつも代用教員で苦しむより、師範学校に入って一人前の先生にと、夫を師範学校に入学させる。 そのときコマツ25歳。 夫の留守中は昼は客の始末をし、夜は軍隊の服の穴かがりなどして、ほとんど眠らぬことが幾夜もありました。 翌年3月末に誠一郎は首尾よく卒業して帰り、その翌年きん(私の母)が生まれる。 やれ嬉しやとおもふたのは、ほんの束の間でありました。 その年の7月、日露戦争がはじまり、夫も招集になりました。 又々苦しい生活が始まりました。 つづく
by oss102
| 2006-08-24 15:38
| 日々のこと
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Comments(10)
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あきの
at 2006-08-24 18:45
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ますます、Ossさんのバックボーンがつよく感じられます。
一代でOssさんのような人間はできないと思います。生活のそこに流れる生活感覚が受け継がれて、今のOssさんを形作っているのが、ここからよく分かります。娘さんもきっとOssさんの心根をうけついでいますよ。 猫どの? さ~て、これはやっぱり分かりませんねえ。
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14才の時、倍ほども年の違うご主人と結婚されたのだからおばあさんばかりがこんなにも苦労が重なるとは想像されなかったと思います。年がいってるからしっかりしていて、若いから頼りない・・・そんなことはないと言うのがよく解かります。昔の方は早くふけてしまった理由が苦労にあったのでしょうね
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tmshanagn304 at 2006-08-24 22:27
北の家族、oss版、明日もよろしく。
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hanairomimi201 at 2006-08-25 07:46
コマツさんのバイタリティー・・スゴイとしかいえません。
同じ女性として・・時代背景が違うとはいえ敬服しますね。 やっと落ち着くかと思ったら、次の苦難は日露戦争ですか・どうなっていくのでしょう。ますます目が離せない!! やはりコマツさんから受け継がれたDNAがOSSさんに繋がっている・・と私も感じます。
コマツさん凄い根性の持ち主でしたね。寝る間もなく働いて、やっと起動にのったかと思うと、またもや次なる試練が・・・
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oss102 at 2006-08-25 20:24
あきのさん、どん底になれば人間は頑張るしかないと思います。
それにしても壮絶な時代でした。中国の革命のときも、文化人は悲惨な生活を余儀なくされましたが、この時代の士族とその家族たちもみなこうだったと思います。
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oss102 at 2006-08-25 20:28
chiyomiさん、そうですね。ろくなものも食べず、充分に寝ず、働きづめではふけてしまいます。若いから頑張れたのですね。23歳とか書いてあるのは数え年ですから、22才か21才です。
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oss102 at 2006-08-25 20:30
304さん、書いているうちに欲が出て、あまり省略をしたくなくなりました。
長くなりますが、お付き合いください。
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oss102 at 2006-08-25 20:36
hanairomimiさん、明治維新と戦争と次から次へとという感じです。
若い頃に読んだ切りでしたから、今読み返して、ハァ~と感心ばかりしています。娘とこのDNAを継ぐものは、我等の時代で終わりを告げると話し合っています。あちら、こちらの兄弟をみても、孫はいないしこの本を受け継いでくれる適当な人も見当たりません。残念です。
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oss102 at 2006-08-25 20:40
こじまさんの方が、こうした根性の持ち主と想像されます。私のDNAは祖父の方が色濃いような気がします。
この頃の士族の家族たちは、みな時代に翻弄されていました。
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