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父の病気はたいして手がかからず、只家に遊んで居るのもつまらんと思って世話をナヲにまかせて、大手の建設事務所のようなところで働きます。
札幌からも以前の商売仲間が、もう一度腕をふるう気はないかと誘いが来ます。 仕事先の人から旅館をすすめられて、その気になります。 田舎町に立派な旅館が出来上がりました。 開業はしたが中々客がなく、下宿人を置くことにするが、給料の安い職工たちも20人もいて、一日に8合から9合も食べる。石炭も必要で大損になる。 とうとう人に譲って160円の借金が残ります。 思案の末に女髪結いになりました。今までは娘の髪や近しい人の髪をただ結ふて上げて、上手だとか何とかいふて、褒めてくださいましたが、自分の職業として賃銭をいただくことになりますと、今までのような訳に参りません。 お恥ずかしいことですが、初めの間は3等で結いましたが、段々手が上がりまして2等になり、1等になりまして、1ヶ月35円~45円までも取るようになりました。 一人ではとても手が回らなくなり、下付きを2人も頼んだが、それでも足りないくらいのお得意があった。 先生について習ったわけでもないので、上手ではなかったのであります。けれども私は人様のことをかれこれしゃべらないのと、親切をつくしたのが売れたのです。 そうして働いている間に160円の借金を残らず払いました。 大正元年の暮、兄が保証してくれていた300円が440円50銭となって、執達吏が2人突然差し押さえに来て、家具も衣類も残らず押さえて行く。 4日のうちに100円をこしらえて、電報為替で札幌に送り、やうやう差し押さえをといてもらうが その残金340円余は、毎月10円ずつ返済するということに兄が決めてくれたもの故、どんなことがあっても10円送らねばならず、私は命がけで働いて働いて、その返済もいたしました。 母恋の人たちは、そんなことを知りませんものですから、私の働くのを見て、髪結い仲間で色々悪口をいう人が沢山いました。 つづく 兄の保証の300円については済んだようなことが前に書かれていましたが、そのくだり、字もほとんど消えていて、様子が分らず不審な部分もあるが、起こった事柄を書いていきました。
by oss102
| 2006-08-28 21:10
| 日々のこと
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Comments(8)
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あきの
at 2006-08-28 21:57
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イヤーッ、すごく能力がある人で、やっぱりすごいなあ。
でもおもしろいことに、いちいちOssさんがやっているように思えてしまう。つまりコマツさんとOssさんが、わたしの中でかさなるのです。そう思って読むからよけいにおもしろいのです。<(_ _)>
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tmshanagn304 at 2006-08-29 10:20
すごいバイタリティーです。
何をやっても万能なコマツさん・・人の借金まで支払い、タダタダ感心するばかりです。
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KURA
at 2006-08-29 12:04
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oss102 at 2006-08-29 16:18
あきのさん、私を主演に使っていただいてありがとう。でも私は根性なしですからコマツばぁちゃんのようにはまいりません。
たしかに頭のいい人と思いますが、ちょっと計算が足りませんでしたね。
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oss102 at 2006-08-29 16:21
304さん、三つ指ついて夫を出迎える筈が、1度働く魅力を覚えてしまったら、中々止められないようです。現代の女性も、もう家事と育児だけの生活には戻れません。
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oss102 at 2006-08-29 16:24
こじまさん、なにか出来るから、借金も作ってしまうのです。何にもしなければ、出面取りで大きな借金はできません。
人の保証はするものではありません。親切だけでは商売は続きませんね。
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oss102 at 2006-08-29 16:27
KURAさん、コマツさんは我が祖母ながら根性があります。時代がその根性を作ったと思います。豊かになるにつれ、必要がないものは退化します。私ですら大分退化していますから、今の若者は更に・・・・
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