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髪結い仲間で悪口をいう人が沢山ありましたが、それもそのはずです。
室蘭では女髪結いは何十軒もありましたが、その人たちは大概先生について2・3年苦しんだ人たちですのに、私のは人の髪を結わせてもらいながら覚えたものが、女髪結取締りなんて大役を仰せつかったものですから、そねむのも無理ありません。 私も一時とても困ったけれども、だんだん馴れてきて勤めることが出来ました。 大正4年、夫は小花井校へ転任になり、コマツはきんと文子(ナヲの子ーナヲは文子を生んで離婚している)を連れて、初めて夫と落ち着いた生活を始める。 私がいうにいわれぬ苦労をして、今まで辛抱してきたのは唯々我が子が可愛いばかりでした。 何をしても子供を善良に育てて、人中に出ても恥をかかぬように育てたいと思う一心で、辛苦にも病気にも打ち勝ってきたのであります。 生活が落ち着いてきんを札幌師範付属から庁立札幌女学校に出している。 家も建て、それまでにお世話になった人の名前と住所をつらね感謝している。 私が常々しあわせだと心から嬉しく感じておりますことは、両親も夫も私の失敗にたいして、只の一度も小言をいわれたことが無いのです。 そして別に悪い顔もせずに接してくださったことでした。 長い間辛抱しましたおかげで、今はよい養子を貰い、可愛い孫の顔をみて、私たち二人は安心して暮らしています。 以上で、コマツの手記は終わっています。 生活のためとはいえ中々の頑張りで、孫の私からみても頭のいいやり手であったと思います。 現代ならとっくに離婚していて、キャリアウーマンかいっぱしの女実業家になっていたかも知れません。 ですが、幼い頃に親たちの言葉の切れ端から、私たち子供のイメージは、コマツおばぁちゃんは夫に仕えぬ、女の道から外れた悪い女でした。 誠一郎の方はおだやかな人ですし、母は誠一郎の母に育てられましたから、その気風を色濃く受け継ぎました。 誰かが利かないことをすると「コマツばぁちゃんの血を受け継いだのだ」といういわれ方をされました。 なんとなく悪い事はコマツおばば、良い事は誠一郎おじじからから受け継いだという具合でした。 明日からは誠一郎の手記に入ります。どうぞお付き合いくださいませ。
by oss102
| 2006-08-29 17:32
| 日々のこと
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Comments(18)
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あきの
at 2006-08-29 19:37
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嫁は損と言うか、誠一郎氏に肩を持つのは、自分の子だからですよ。
こんなに家族のために働いたのに、悪いほうの代名詞では、ちょっとつまりません。でもこのDNAはしっかり受け継がれて、スキーにパークゴルフにテニスにと、質をかえているのです。やっぱりOssさんと重なりますね。
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hanairomimi201 at 2006-08-29 20:05
コマツさんが今の世に生きていれば・・どんなだったでしょうね。
OSSさんと重なるとありましが・・私もそう思いつつ入り込んでおりました。 強くて逞しくて、なんにでも挑戦してそれを自分のものとして・・すごい女傑だったのだと思っていましたが「何をしても子供を善良に育て、人様に恥をかかせぬように育てたいの一心でここまで頑張れた・・」という言葉がしみました。
コマツさんこれだけの手記を遺しておかれて、よかったですね。そして孫のOSSさんに、この手記を見てもらってインターネットで披露してもらいコマツさんもうかばれます。お家のため、家族ための苦労です。♪なんの痛かろつめたかろ♪です。。
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tmshanagn304 at 2006-08-29 21:58
コマツばあちゃんおもしろい。でも御主人も立派でっせ。コマツばあちゃんの才能を認めていた。男の中の男です。
しかしどんな時代でも能力のある人はそれを発揮しますね。
壮大な家族の歴史の一こまを見ているようです。
コマツさんは先に生まれすぎたのかもしれませんね。 さぞ、生きにくかったことでしょう。 それでも温和なご主人と一緒に暮らされて 平凡な主婦としての一面もあったのですね。 エネルギッシュな方だったと思います。
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chobin-mama at 2006-08-29 23:16
毎日、読まさせて頂いてました。
14で嫁いだコマツさん、ただただ、感心するばかりでした。 今の時代ならば、本当、ossさんのおっしゃるとおり、とっくに離婚して、それこそキャリアウーマンかもしれませんね。 でも、今おかれている環境で、頑張ろうとしたからこそ、コマツさんの能力が出た一面もあるのでしょうか。 犬が家族になってから、近所をお散歩するようになり、色々な人と知り合いました。(犬のおかげ) ご年配の方(戦前、戦後を体験している)の人生談を、散歩途中に聞いていたら、あっという間に一時間以上、立ちっぱなし。 壮絶な時代を生き抜いてきた女性。自叙伝が書けそうだと、感動したことを思い出します。女性それぞれに、ドラマがあるのですね。 私なんて、のほほんと生きております~。お恥ずかしいデス。
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jyonko7 at 2006-08-29 23:30
コマツおばあちゃんは様々な苦難を乗り越え、晩年は穏やかに~、すばらしい女の一生だと思いました。102さんはこんなすばらしいおばあちゃんを持って誇りですね。この手記を載せてくださった102さんにも感謝です、ありがとうございました。
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りんこう
at 2006-08-30 01:56
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コマツさんの手記を拝読させていただきました。明治女のバイタリティにはただただ敬服いたしましす有難う御座いました。
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oss102 at 2006-08-30 09:25
あきのさん、この時代に働く女はクソミソです。初めは本当に食べられなくて働いていたのが、なんとか食べられるようになっても「ただ、家にいてもつまらんと思ふて」などど祖母も書いています。
やっぱり女は白い割烹着を着て、3つ指ついてお帰りなさいませです。 今でも男の願望ですが、この時代や母の時代ではそうなります。 コマツさんは損ですね。孫の私が再評価してあげます。
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oss102 at 2006-08-30 09:36
hanairomimiさん、コマツが現代に生きていればと私も思います。
趣味に生きて楽しく暮らすか、仕事をして、また借金だの成功だのと苦労するのか・・・どの時代に生まれるか運命ですね。
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oss102 at 2006-08-30 09:39
こじまさん、この古い手記も私の代で終わりをつげそうです。兄のところも2人の子が孫をつくっていませんし、姉の子供たちも散らばって、こんな手記を興味を持って受け取ってくれそうもありません。
皆さんに読んでいただいて浮かばれました。
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oss102 at 2006-08-30 09:45
304さん、夫は仕方なく見ていただけです。後に不満が書いてあります。
でもこの時代の男にしてはよく我慢したと思います。男は自分の稼ぎの少なさをかえりみず妻に家にいることを求めますが、実際にひなにエサをやらねばならない女はたくましくなります。こんな壮絶な時代もあったとご先祖さまに合掌しています。
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oss102 at 2006-08-30 09:49
mikihanaさん、子供のころから2・3度は読んでいましたが、私の年代になって読むとまた違った感慨があります。もうインクも薄れ破れ、判読も難しくなっています。この時期みなさんに読んでいただいて嬉しく思います。
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oss102 at 2006-08-30 09:54
chobinnmamaさん、のほほんと生きていられる、ほんの以前の時代にはこうした壮絶な暮らしがあったと再認識しました。今は有難い時代です。世の中の若者が起こすひどい事件を聞くに付け、豊かな時代に得るもの、失うものを考えてしまいます。またお付き合いくださいね。
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oss102 at 2006-08-30 10:01
jyonkoさん、いつも温かいコメントありがとう。忘れていた古い手記がブログのつながりで日の目を見ました。昔はただおばァちゃんの書いたものと思って読んでいただけですが、コマツさんに若い映像を重ねて、ドラマを見るように読みそのがんばりに感動しました。
みなさんの読んでいるよの声に励まされて書きました。字ばかりのブログになってしまいましたが、またお付き合いくださいね。
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oss102 at 2006-08-30 10:06
りんこうさん、あきのさんのところからいらしていただいたのですね。ありがとうございます。本当に明治時代の人は根性が違いますね。
根性を発揮しなければ生き抜けなかった境遇だったと思います。 今日から誠一郎篇になります。よろしくね。
前向きに頑張って生きてこられたのに、良い事は誠一郎お祖父さん、外向きかげんのはみ出したことはコマツお祖母さん。こう言われたらお祖母さん、ちょっとさみしかったかもしれません。でも士族出身のご両親にとって頭ではコマツさんの頑張りは認めておられても、小言を言わない事までが精一杯だったのかもしれませんね。
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oss102 at 2006-08-30 19:09
chiyomiさん、この時代の外で働く女は中々認めてもらえません。私の若いころですら、女は結婚したらやめるものと当たりは考えていました。
女が結婚しても働くのが普通になったのは、この2・30年のことだと思います。誠一郎の手記はコマツほど面白くないのですが、お付き合いください。
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