どうもシリーズで書くことが多いので、タイミングがずれてしまうが、4日夜、
NHKの星野道夫の世界をみた。
久し振りの感動だった。
昔、私にもあったハタチ前後のころ、札幌へ出てディズニーの
砂漠は生きているを見た。
ワイドスクリーンで天然カラーで見た。 物凄い感動だった。
が・その後、沢山の自然シリーズ、動物ものがでて、なれがきた。
NHKのプラネット・アースもずっと見ていた。
好きだから、その手の本を読み、テレビをみたが、見すぎてちょっと食傷気味であった。
アラスカを拠点にして、風景を、生き物を撮りつづけ、クマの撮影中の事故で43才で死んだ。
星野道夫の写真集はみたことがあったが、じっくり本を読んだことはなかった。
ほかに見たい番組もなく、ワイン片手に見始めてすぐに惹き込まれていった。
春、穴からでてきたグルズリーの親子。 じゃこう牛はどうしてあの巨体をあんなにくっつけて走られるの。 ヘラジカの大移動。 クジラの舞。
無心に命から命へとつなぐ生の営み。 アラスカの四季。
養老猛司によると、人間の頭は科学へと向かい、体は自然を求めるという。
だから参勤交代のように、都会と田舎を行ったり来たりすると、心が安定するのだという。
私も都会の便利さを求めながら、テレビで自然の驚異に感動する心を持ち合わせている。
アラスカの油田を巡って、また人間の手で、自然は壊されようとしている。
灯油をたく暖かい部屋で、ワインを飲みながら、眉をひそめてそれを憂いている私。
もう命はつなげない去勢ねこの2匹もいる。