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去年の7月に亡くなった中野孝次の「ガン日記」を読んだ。
昔この人の「ハラスがいた日々」を夢中で読んだ。 ベストセラーになった「清貧の思想」は読んでいないが、身辺雑記のような本は数冊読んでいる。 こういう確固たる生きる姿勢を持った人が、あと一年の宣告を受けて、どう生きたのか興味があった。 「かねて覚悟したるところなり」といった風な書き方で、50日余の間の心の揺れ、病院選びのいきさつなどが書かれている。 著書の中では、平易な文体で解かりやすく書く人だが、日記となるとこういう文体になるのだなぁと、ちょっと読みづらく思った。 食道ガンで手術は出来ないと告げられる。 余命一年の宣告を受けて、奥さんに言っている。 「病院へは行かない。行ってムダな時間を使って、結局抗ガン剤だなんて人をバカにしている。後一年の寿命と覚悟して、その日一日一日を大切にして生きて行こうと思うので、お前もそのつもりでいてくれ」 自宅で終わりたいのだが、ドンドン体力も衰え、立つのも大変になり、ホスピスのような病院へと決心するのだが・・・・・医者の親身なアドバイスで結局、抗ガン剤を打つことに同意する。 ガンを無くす方針でいくとの医者の力強い宣言に「前途に死しか見えざると、一条の生の光見えたるとでは、今を生きる気分一新す。」 そして入院。 初めての病院生活と医療的拷問との日々始まるかと思う。 もしかしてと一条の光にすがったけれど・・・・7月16日 亡くなる。 苦しい検査、検査、抗ガン剤。 医者も信念があるのか、まだホスピスまでの段階までいっていないと、医療的拷問を進めるのだ。 第3者からすれば、結局無意味な医療行為と思うのだが、当人にしてみれば、医者がそうまで言うのならと希望を持ったのだろう。 彼は晩年の2年ほどを、一世紀頃のローマの哲人 セネカに親しみ、その死に対処する心構えを学んでいた。 セネカ 「誰かがガンにかかったのなら、あなたもガンに罹りうる。それをあなたは自分だけはそんなことが起こらないと思っていたのか」 「人生がどこで打ち切られようとも、我が幸福なる人生に何ひとつ欠けるものはない」 セネカはまた幸福な人生とはなにかとの問いに 心に不安がないこと。不動の内的な平安があることだ。 我が身にかえりみて、そういいきる自信があるかどうかと彼は問うている。 彼は病変を知ったとき、まず2匹の犬の散歩のことを気にしている。 余命一年といわれて 「周りのものすべてに対し、愛しさの増すのを覚える。すべてがいとおしく」と書いている。 今私はセネカに習って、「この幸せな生活をいつ中断されても、文句は唱えない」の 心構えを自らに命じています。 心構えだけは立派でしょ。
by oss102
| 2007-01-17 15:29
| 日々のこと
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Comments(12)
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あきの
at 2007-01-17 18:18
x
もしかしたら、潔いことなど言えないのかな…でも潔くなければ言っていることがおかしくなってしまうので、わたしは困ります。
セネカさん、あなたの言うことを肝に銘じなくてはね。
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あきのさん パソコンもっていかはったのですか?(^o^)
万が一その状況になったら、私はやっぱり一条の光に希望を託したいと思います。 「本屋のオバさん」に教わった「がんばらない」の鎌田先生のようなお医者さんに出会えますように。
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lilyj at 2007-01-17 22:30
『心に不安がないこと。不動の内的な平安があることだ。』・・
う~ん!生涯その境地まで辿りつけるか?自信ありません(>_<) 病気・・ある程度まで頑張るけどやっぱり最後はせめて痛みはとって欲しいな~(^・^) 昨今の世情では明日はわが身なんて思いませんか? 『腹をすえる』・・
OSSさんの芯の強さ・・私には真似できません。(><;
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oss125 at 2007-01-18 07:28
日頃余り【死】について考えないことにしているが最近新聞を見るとつい死亡広告が目に入り私より若い人の広告があると気になりますガンを宣告されると矢張り残り人生を如何に生きるか考えるでしょうね
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hanairomimi201 at 2007-01-18 13:55
難しいです・・潔さって。イザとなったらどうなるでしょう。
私の母は91歳で逝きましたが「いつあの世に行ってもいい覚悟はできている・・でも死ぬ時が怖い・・」と言ってました。怖かったかどうか・・教えてくれぬまま逝ってしまいました。 >「この幸せな生活をいつ中断されても、文句は唱えない」・・と私も思いますが、まだ自分が死ぬことは考えの中にないのが潔くない証拠ですね。
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oss102 at 2007-01-18 16:34
あきのさん
嬉しいな、ちゃんとつながるじゃないですか。インターネットは素晴らしい! この本を読んでいて、どうして医者はそんなにまでして医療行為をしたがるのかと思いましたよ。でも決して悪意ではないのです。治したい一心なのですが、医療界のなかにドッポリといるとかえって分からなくなるのでしょうか。 中根氏ですらそうなのですから、私も自信はありませんが、こころざしとしては、セネカに見習いたいのです。
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oss102 at 2007-01-18 16:40
chiyomiさん
あきのさんはアドレスだけ持っていったのですよ。ホテルにPCはありますからね。いい世の中です。 がんばらないの鎌田先生みたいな医者に私もめぐりあいたいです。 彼も無理な医療行為はしないですよね。こんな状態になったら苦痛だけは取り除き、抗がん剤などはやめてほしいです。
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oss102 at 2007-01-18 16:46
lilyjさん
よそに起こることは、よそのことで、我が身には降りかからないだろうと呑気に暮らしてきましたが、年をとってくるとそうも言っていられなくなって、セネカの言葉に納得するのです。 勿論苦痛は取ってもらいたい。それなのに中根氏のようなケースにもまだ治療段階だと言って、無理に2クルーも抗がん剤治療を進めるのは、彼にとって気の毒と思うのです。私のときにはやめてほしい。苦痛はいやじゃ、なのですよ。
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oss102 at 2007-01-18 16:50
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oss102 at 2007-01-18 16:56
125さん
私たちも明日のことではないと思いつつも、いつか終わりの日が必ずあることを考える年になりましたね。ガンで5ヶ月で死ぬか、認知症で10年永らえるか、私たちには選べませんが、私には前者がいいなという思いはあります。 いつどんなときにそれが来ても、あぁ、そのときがきたのですね。と受容したいという気持ちはあります。現実はどうなるか???
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oss102 at 2007-01-18 17:01
hanairomimiさん
若い人が色々な事件で命を落としていますね。気の毒に思います。 よく無事にここまできたと感謝です。やはり70路ともなると、そのときのことを考えて、必ず終わりのときがくるのだ。自分にだけは来ないのだとは思ってはならない。と言い聞かせているわけです。
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