久し振りにNHKの課外授業をみた。
好きな番組ではあるが、録画しても見る時間もなく、ずいぶん長く見ていなかった。
今日は深沢直人という工業デザイナーの授業だった。
どんなことをするのだろうと見ていたら、生活用品のデザインでした。
まず、子供に自分の作品を見せ、どう思ってデザインしたかを話す。
次に、生活の中で、何気なく考えずにやってしまうことは何か・・・そこに気をとめて観察させる。
子供達は、商店や、保健室や、祖父母の家に行き、見回してチェックして写真に撮る。
祖父母の家では、戸棚の把手やカーテンレールにハンガーでタオルなどを干している。
くたびれて、スーパーの食堂の椅子に腰掛ける子供達。
椅子にアームがあればと、気がつく。
観察を終わって、製作に入る。
沢山足の出た万能物干しをつくる。
あのね、それはもう沢山でてるけど、場所をとるのよ。
椅子のアームをつけると、コンパクトにならなくて、コストも高くなるでしょ。
一々突っ込みを入れたくなる。
先生は子供の着眼点を認め、視線と問題点に誘導する。
見て使って幸せになるようなアイデアをデザインへと持って行く、と先生は強調する。
何日間の何時間の授業なのか。 動きのある授業で、子供の目はイキイキしている。
私のような発想の転換ができないタチでは、こういうの苦手だなぁ・・・と思った。
多様な才能の芽を、それぞれの先生が引き出せたら、それは素晴らしい授業だろう。
こういうこころみが全国でふえるといいと思った。