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もう15年以上も前の古いノートが出てきました。読んだ本や好きな詩、心に残った文章などを書きとめていたノートです。
読み返してみたら皆さんにもお披露目したくなりました。 身体はこわばり、偏屈などうしようもない老女の中の瑞々しい心、そうなのだ、形はどうなっても心はそんなに変わるものではないのだ。 感動したのを覚えています。 少し長くなりますが、省略せずに写し書きします。 心に残るとっておきの話 第5集より 潮文社 河橋敏江 S30年生 食料店経営 私は小さな雑貨店を営んでいます。 お客様と話をするのが大好きです。 これはあるお客さんからもらったコピーです。 老人ホームで孤独に死んでいった、ある老女のローッカーの中から見つかった詩、書置きです。 何が分っているのです!看護婦さん。貴女は何がわかっているの? さほど賢くもない年老いた気難しい女、ぼんやりした目つきをして行動も緩慢で、食べものをぼろぼろこぼして返事もしない。 「努力してやってみてほしいの!」と大きな声であなたがいっても、そんなこと少しも気にかけていない様子で靴下や靴はいつもなくしたまま、なにも逆らわず、何をしようとするわけでもなく、長い一日を入浴と食事で埋めている。 そんなふうにあなたに思え、そんなふうにあなたは私の事を考えているの? もしそうなら看護婦さん、目を開いて、私を見つめてごらん。あなたのいわれるままに、あなたの意見にしたがって食事をし、私がじっと静かにここに坐っている間に、私のことを話しましょう。 私が10才の子供のとき、父母が一緒に暮らし、兄弟姉妹は互いに愛し合い、16才の若い少女の時には浮き浮きして、もうすぐ愛する人にめぐり合えることを夢み、やがて20才になろうとする時、花嫁になり、心はおどり、永遠に守ると約束した誓いの言葉。 25才で子供が生まれ、子供のために、安全で幸福な家庭を築き、30才の女性になり、子供の成長も早く、永遠に続く絆で互いに結ばれ、40才のとき、若い息子たちは成長し巣立つ日も近く、50才のとき、再び私の膝の上で幼子が遊びたわむれ、もう1度私を愛する子供達と私は理解しあう。 夫が死に、暗い日々が続き、未来を見つめ、恐怖に身震いする。若い者達は皆子育てに忙しく、私は昔を、愛し合った日々を思う。 私は年老いた女。自然は残酷だ。 老年が私をおろかに見せる。 私の体から優雅さは打ち砕かれた。 活気はなくなり、かって熱く燃えた心も石のよう! そして今も再びこころがときめく喜びの日々を、また若々しかった日々を思い出し、私の人生を愛し続け、過ぎ去った日々をたどる。 永遠に続くものは何もないという厳しい事実だけを残し、あまりに短い、あまりにも早く過ぎ去った年月の事を思う。 さぁ、看護婦さん、あなたの目を開きなさい。目を開いて私を見つめて。もっと傍に寄って。 気難しい老女でない私を知って・・・・ こんな素敵な詩にめぐりあって私の人生の栄養になりました。 この老人の証言は、もっともっと沢山の人に読んでもらいたい。 いつか自分も通る道だから。 そんなに遠くはないはずだから。
by oss102
| 2008-10-20 15:48
| 日々のこと
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Comments(14)
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あきの
at 2008-10-20 19:00
x
う~ん、すごい。悲しみと怒りとが伝わってきます。
私は今日市役所に行って、高齢者保険が決まったので、口座引き落としの手続きをとりました。「こんなに安くしてもらって、枡添さんに感謝の言葉をおくらなきゃね」なんて言ったら、窓口の人曰く、収入の低い所を優遇したんです。収入の高い人は10万円が20万になつて怒っていますよと聞きました。
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ririhallo at 2008-10-20 20:34
う~~ん 考えさせられますね。。。。私が接している 高齢の方も そう 思っていらしゃるのかしら??? 確かにあるかも~~ 異性が介助に入ると喜ぶ高齢者の方がいるのは本当だし・・・ついつい 怒鳴りたくなる・・・のも、、、“ごめんなさい”だけじゃ 足りないけれど・・・心新たに明日から 参考にさせてくださいね。。
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fu-and-boro at 2008-10-21 13:38
本当にいつかは・・・いつかは・・・ではないですね、もうすぐです。
たどる道なのですね。 年老いて気力もなくなり気難しいと思われるような老女になって しあわせだったころのことばかりを思うようになる? 考えさせられました、 このような文章を書き これほどまでに自分をしっかり見つめているのに なぜ看護婦さんと心を通わせれなかったか・・・と言うこと。 生きているうちにこの書置きを看護婦さんに見せていたら・・・・、 少しでも近づけていれたかも知れない、 少しは理解しあえたかも・・・。 私の読解が間違っているのかも知れないけどそう思いました。
介護される人のいままでの人生と悲しみがどう介護する人に理解されるかで老後の質が変わってくるかもしれませんね。
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tmshanagn304 at 2008-10-21 15:08
む〜〜ん、私も目の前に老後というものが控えておりますがな。
いずれは倒れ、死ぬことになりますが、それまでは明るく元気に過ごしましょう。
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oss102 at 2008-10-21 16:35
あきのさん
では私も来年はもっと安くなるのかしら。こんな世の中で優遇は有難いけれどちょっと若い人たちに気の毒になりますね。
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oss102 at 2008-10-21 16:40
ririhalloさん
改めて身体が自由にならないと心までがこわばって素直になれないのが分りました。でもそんな老女の心の芯には、こうした思いが渦巻いているのだと・・・自分にてらしてみても少女の心とそんなに違うものではありません。嬉しさ・悲しさ・怒り・・・変わらないのですよね。心しなければとこのとき強くおもいました。 りりさんは職場で出会う人たちですから、いらいらする事も多いでしょうね。
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oss102 at 2008-10-21 16:41
こじまさん
どんなになっても人間の心はそんなに変わるのではない、ということですね。見かけばかりがどんどん変っていくのですよ。><;;
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oss102 at 2008-10-21 16:44
sakuraさん
相手の立場になる、難しいことですが、こういう文章を見ると胸を打たれます。どうしても表面の気難しさに気をとられて心の中まで想像出来なくなります。これを読んだときは感動しました。
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oss102 at 2008-10-21 16:46
fu-and-boroさん
本当にこんな心の中を素直にだしていけたらいいですね。書いたものを読んでもらってもいいしね。 ひがまずにニコニコとどんなときにも素直になれたら・・・あぁ、とっても難しいことですが、貴女なら出来そうです。私も努力しますね。
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oss102 at 2008-10-21 16:49
kiyokoさん
介護者に分ってほしいけれど、これからお世話になる我々も、素直に心を開く練習をしていかなければ・・・自分の醜さにウンザリしても始まらないものね。ニッコリばぁちゃんを心がけなくては・・(^^)
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oss102 at 2008-10-21 16:51
304さん
明るく元気にその日が来るまで・・・全員にくるそのシークレットの日まで・・・ニコニコで行きましょう。
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