おくりびとのDVDが18日発売ということで、早速昨日借りてきました。
本当にいい映画ですね。生と死と夫婦愛・親子愛・仕事に対する姿勢。世界中に共感をもって迎えられたことも納得です。
この映画で納棺師のイメージが上がりました。
そうして自分のときや家族のときにはこうして欲しいと思います。・・・が、さて、夫や息子がこの職業を選ぶとなるとどうでしょうか。
なんの抵抗もないでしょうか。まだまだあると思いましたね。
息子がこの職業につくことには抵抗がないにしても、世間に会社員です。公務員です。と言うように普通に納棺師です。と言えるだろうか。
やっぱり死は生きているものにとって、目をそむけたい、忌むべきものなのです。
細胞の隅々まで生きたがっている命がそうさせるのでしょう。
人を殺したのだから当然死刑になるべきだ・・と私は怒りに満ちてそう思いますが、それには処刑する担当の人の苦しみがあります。 処刑された人の首からひもを外すのも看守。
以前本で読んだのですが、心ない親は、今日はあの人が休んでいるから、罪人の始末をしたんだなどと子に云い、子は看守の子に「人殺しの子」と言うのだそうです。
また、どろどろの汚泥のマンホールを管理するひと。保健所のイヌネコを死への檻に移動させる係りの人。
こういう人たちが私たちの暮らしを守っていてくれます。
忌避してはいけないのに、してしまう感情。 人の心を管理するというのは難しいです。
映画に感動しながら、こんなことを考えた私でした。