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母の日が言われだしたのは戦後のことだった。
いつもお腹を空かせていた小学生だったが、中学に入ると少しずつ事情がよくなってきた。 母は毎日白い割烹着を着て立ち働いていた。洗濯機も掃除機も冷蔵庫もなんにもない。その中での主婦がいかに忙しかったか、今思うと大変なものだったと思うが、それはみんなやってるあたり前のこと。 だがなんでもアメリカはお金持ちで素敵な暮らし、と教えられた国からやってきた風習である。すぐに真似をした。 カーネーションなんてないから、庭の水仙を花瓶に山盛りにした。これは田舎の庭のこと、マグサのように一杯咲いていた。 夕食はチラシ寿司をつくった。ピンクのそぼろをいっぱい乗せた。なにかというとこれがご馳走だった。 甘党でない我が家では随分長くそぼろは食べていない。 そのころは甘くて美味しかった。 漁師の町なのに私はそぼろの作り方も知らなかった。第一母も作ったことがないのだ。 カードを作るなんて洒落たことも知らず、「母さん、いつもありがとう」と、ようやくシラミが住みつかなくなった頭を下げた。 母は嬉しそうに笑った。その頃の母は前歯2本が口を閉じても少し見えるくらい出ていた。 その顔が大好きだった。 後年母が50代のころ 、その歯を治した。 トレードマークの前歯が普通に治まって父は「悪人面になった・・」と言ったが、私も少し淋しかった。 水仙が咲く喜びの春は母の笑顔を思い出す季節でもある。 おちょぼ口からこぼれる白い歯が懐かしい。
by oss102
| 2009-05-11 16:55
| 思い出
|
Comments(14)
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ririhallo at 2009-05-11 19:22
そうでうよね。北の地では 水仙が咲き誇る頃が 母の日で 母の日の思い出も水仙と重なるのは私たち だけではないでしょうね・・・・・わたしの母は八重の黄色い昔からの水仙を大切にしていました・・・どんな思い出があるのでしょうか・・・話してはくれません。。。。
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鶴子
at 2009-05-11 23:21
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我が家は、あまりプレゼントをし合いませんでした。
母は「(自分のために)お金を遣わせるのが、可哀そう・・」と言って 喜ばなかったのです。 でも、水仙ならたくさん咲いていたわ。 今年も咲いています。 ごそっと切って、ガラスの瓶に挿して母に届けることにします。
ご無沙汰いたしました。
やっぱりここはいいな。 なつかしい、なつかしい風景が蘇ります。 ossさんのお母さんの時代、ossさんが少女の頃がだいたい想像できる最期の世代の私です。 ossさんのお母さん、乙羽信子さんをイメージしましたが、さて? 母の日は、水仙が咲く頃なんですね~。あらためてびっくり。
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あきの
at 2009-05-12 01:23
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スイセンとかっぽう着。それに女の子の気持ちのうつくしいこと。母の日はそんなに昔からあった習慣ですか。わたしなど全然覚えていないのだけれど…
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hanairomimi201 at 2009-05-12 07:53
いいお話ですねぇ・・かわいらしいお母さんだったのを想像しています。
私も割烹着姿の母を思い出します。 私の子供時代はお母さんのいる子は紅いカーネーション、いない子は白いカーネーションでした・(学校で配られたと記憶していますが・・) 白を貰う子の気持ちが分からないのかと思いましたが大人もそれに気づいたのかいつのまにかそれはなくなって赤だけになりました。残酷なはなしです。
オレンジのシャツでお父さんを水仙でお母さんをOSSさんの大切な思い出ですね。
ピンクのそぼろは昔のお弁当の定番でした。
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oss102 at 2009-05-12 14:26
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oss102 at 2009-05-12 14:30
鶴子さん
fuchanさんのブログに義母さんが亡くなって、母の日にプレゼントした肌着などがそっくり手付かずで残っていたとありました。 実用品でも破れない限りは使う・・この世代の人はもらっても嬉しくないのです。山盛り水仙喜びますよ。
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oss102 at 2009-05-12 14:33
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oss102 at 2009-05-12 14:35
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oss102 at 2009-05-12 14:37
hanairomimiさん
本当に白いカーネーションを贈ったのかしら。可哀そうなことをしましたね。運動会でビリをなくそうとは思わないけど、これは可哀そうと思います。一生忘れませんね。
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oss102 at 2009-05-12 14:41
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ウッシー
at 2009-05-12 19:48
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前歯を治して悪人面とは・・・また、寂しいとは・・・
でも、そうでしょうね。解かる気もします。 私は今年老母に何もしなかったです。 ずっと、母のこと思っていながら、しなかったです。 このあと、どうしようか?と考えています。
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oss102 at 2009-05-13 16:03
ウッシーさん
父の悪人面は愛情でしょうね。母の特徴の歯でなくなったのでちょっと淋しかった感じです。すぐに慣れましたけどね。 老母・・私も含めてですが、もう品物はいらないですね。でも知らんふりも淋しいでしょうから会いにきた、とか・・・小さな花とか。 子供の暮らしを考えると高価なものは嬉しくありません。
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