昨夜BSで、英国でももっとも権威のある、チェルシーフラワーショウに展示するまでの日本人の2週間を見た。3年連続ゴールドメダルを受賞した石森和幸である。
日本から招んだ石工・左官屋さんなどのスタッフと心を合わせて、8m×8mのコーナーに石森の心の庭をイメージしていく。1本の木の枝ぶりを求めて千キロを走る。苔と水をふんだんに使い、日本人らしい自然を表現している。
エリザベス女王も「あなたはガーデンの魔術師ね・・」と言葉を掛ける。
今回はゴールドは得られず、シルバーに終わった。
展示という制約の中で、中に入ってみなければ全容が分からない・・という点が減点になった。
石森は長崎で生まれた。父親は原爆に会いながら、家を焼かれ、再生し、周りの人たちの面倒もよくみた。一番愛して尊敬する人だといった。父親を尊敬できる人は幸福だ。
花屋を開業して大成功し、チェーン店をいくつか作って事業に失敗。億の負債を抱えた。
庭づくりのアルバイトに行ってみとめられ誘われて、この道に入っていく。
枝分かれの先がどこにつながっているか・・・いずれにしても才能と努力が実を結ぶのだ。
1時間半、夢中でみていた。
富良野の富田ファームの隣に6月28日
「森の美術館」がオープンされた。石森が手がけたガーデンである。ちょっと気をそそられる。