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兄嫁の友だちー2
これからもここで住むの?と聞いた。「ここで住むしかない・・友人もいるし・・」という。
息子夫婦は小1時間かかるMC住まい。近くに住むとしてもそこでまた一からの友人作りは、さしもの兄嫁も大変だろう。
兄嫁の友人作りをみて思うことがある。
ある意味、一方的に話すのだ。先日の初七日、若いお坊さんに兄の最後の様子や、介護の日々のことなどを詳しく話していた。
若い人にこんな話は興味がないだろうなどと私は考えて引いてしまうが、兄嫁はひるまない。
誰にもそうして若い人、老人とも気安く話し込む。
黙っていられるよりは、なにか話してくれたほうがいいのだ。
だが、そこには芯に温かいものがなければそれ以上には進まない。
兄嫁にはそれがある。
ある意味、仕事をしている女性は仕事のオフの時間は人恋しいのかもしれない。
この土地の人でなければ、洋品店にしろ美容院にしろ、仕事をしているだけ友人作りも難しいのかもしれない。話し相手がほしいのは友人たちも同じだったのだと思う。
そこに兄嫁は繰り返し辛さ・淋しさを訴えた。求められたので、この人のためにと一生懸命に尽くしてくれたのだと思う。
素直に相手の懐に飛び込めた兄嫁。強がりはいけない。
淋しいときには淋しいと言おう。
つづく
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