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暑さ寒さを感じないのは魂の不注意が器官に感受性がないみたいに見せかけているかもしれない。精神を注意力に適合させる計画を立てる。
と全文こんな調子の文章です。翻訳物はだいたいこんなふうですが、学者が論文にすると特にこうなります。 イタールは彼を毎日2・3時間、熱い風呂に入れた。 暫くして寒さを敏感に感じるようになった。 手を使って湯加減をみてぬるい湯だと嫌がった。 服を嫌っていたが衣服の有難みがわかってきた。 失禁すると冷たく湿った寝床を嫌って用足しに起きだすようになった。 3ヶ月後、くしゃみをするようになった。このときは初めての経験で恐怖心で寝床に飛び込んだ。 味覚はもっと進歩した。皿の中に異物が落ちたりすると皿の中身を放り出したりするようになった。パリについた頃は食べていたものは部屋中にばらまき汚物にまみれた手でこねまわしていたのだ。 ついに彼は春まだ浅い頃、ひどい鼻風邪にかかった。 病気というものは文明人にとってやっかいな証人なのだが、この病気がついに出現し生命の原理(感受性)の発達を証明した。・・とあります。 30年前の本を読んだとき、このくだりを覚えているのですよ。著者もちがって一般向けに書かれた本でしたが、どうしてわざわざ風邪を引かすのかなと思いました。 そうか、風邪は文明人の証人なのか。 イタールが彼にアルファベットを覚えさせようと遊びを提供するが、彼はいらいらして嫌った。食べ物に関係のある遊びにはついてきた。 どの野生児も初めは調理したもの、塩味・甘味を嫌います。 色々なところに連れ出しますが、丘陵や森を目にしたときは狂喜して、そして逃げようとした。これはどの野生児についても同じで何度も逃げ出しては捕らえれています。育った場所ほど落ち着くことはありません。 イタールの情熱的な教育も中々成果が得られず、思春期に入った彼の発作的狂暴性に手を焼き、6年にわたる教育を中止したのである。 その後聾唖学校に住んでいたゲラン夫人の元で、言語を使うことなく推定40才でこの世を去った。 こういう研究者がついた野生児には記録が残っていて本にもなります。が、広い世界の中での野生児が見つかると、それは珍しい生き物として見物の対象になり、学者たちに知れると現地での報告を受けて論文になったり、新聞社は記事にしたりしています。 それらを集めて文化人類学者のジング教授の論説を載せたものを、ちょっと興味のあるところだけ、明日紹介します。 ちなみにシング牧師とジング教授は違う人です。まぎらわしい名前ですね。シング牧師の狼っ子の日記に、ありえないこと反論した学者たちに対して、シング牧師を擁護した立場の教授でした。
by oss102
| 2011-01-26 14:13
| 本
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Comments(4)
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by
あきの
at 2011-01-26 17:27
x
こうなると、一番幸せなのは、野生のままということですか。手に負えないかんじですね。でも風呂や衣服などは肌に毛がないから好きになるというか着るようになるのですかね。
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oss102 at 2011-01-26 18:12
あきのさん
私も同じ短命ならそもままいくのが本人には幸せと思います。 初めはどの野生児も体を洗うのをひどく嫌がります。 でも強制されているうちに暖かいお湯の快さが分かってくるのです。そうして風邪をひかされるわけですね。衣服もどの子も最初はズタズタに引き裂きます。
ちょっとご無沙汰していました。P,Cが不具合で開くことができませんでした。
野生児も子供時代は回りの動物に保護されても大きくなると運動能力に差が出たり子別れのようなものもあるでしょうし、人間に保護されるのは幼ければ幼いほうがいいのでしょうね。
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by
mikihana922 at 2011-01-27 13:48
人が育っていく上で環境はとても大切だということを
野生児は教えてくれているのだと思います。 明日も楽しみです。 最近クラフトに気をとられ読書から遠ざかっています。 こんなに本を読んでいないのは人生初めてです。(汗)
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