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向田邦子没後30年ということで、図書館でも目立つところに彼女の本を置いている。
色々借りて読んでいるが、この本も面白かった。 2通の遺言のようなものについて解説しながら遺産のゆくへなど書いているが、残された愛猫マミオはどうなったのだろうと思っていた。 邦子の留守中にはエサやりなどの面倒を見ていた妹の和子だが、マミオはいつもよそよそしかった。けれど邦子が亡くなって見知らぬ人の出入りの異常を感じたのだろう。完全なひきこもりになった。 ところが1ヶ月半を過ぎたあるとき急変した。鳴きわめきながら部屋中を狂ったように駆け回り・・声をかけようものなら体当たりして手や足に噛みつく。夜寝ていると布団から出ている手や足にガブッと噛んでくる。傷だらけになった。 でもここが、新しい主人にならなければならない私の正念場だ。邪険に叱ってもいけないが、この狂乱にひるんでもいけない。マミオが噛み付いてきたとき、私は言ってやった。 「よーし、やるだけやってごらん。どんなに怒っても、お前の主人はもういない。あたしが新しい主人なのだから、噛みたいだけやってごらん」 マミオは私の腕に数回噛み付くと、憑きものが落ちたように足元のクッションの上にくずおれた。 そのごすっかりなついたマミオは母と和子の生活の一員となるが、3年後食が細り吐くようになって胃癌と診断される。入院し手術を受けるが4日後死ぬ。 母と私はありったけ泣いた。姉が亡くなったときには涙さえ出なかった二人だったが、このときは思い切り泣けた。それはマミオと姉の思い出がないまぜになった、やるせない涙だった。 噛みつくマミオにしっかり立ちふさがった和子は立派でした。私が新しい主人だ!との覚悟がマミオに伝わったのでしょう。 でも高齢の猫に手術は私ならしません。腕の中で死なせてやりたい。
by oss102
| 2011-10-21 16:55
| 本
|
Comments(10)
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あきの
at 2011-10-21 18:16
x
妹の和子さんも良い文章書きですね。動物とはたしかに心の交流がありますね。
0
この本持っています。
初めて読んだときも泣きましたが、 オッセさんが書いた文章でも泣けてきましした。 言葉を発することの出来ない動物の表現方法はこれしかありません。その行動が悲しみを表しているようで、泣けてくるのです。 ↓ おいしそうな大根ですね。葉っぱが生き生きしてます。 これが規格外なのですか? こちらではもっとひどいのが店に出ています。
マミオの心は人間と同じですね。泣けてしまいます。
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mikihana922 at 2011-10-22 10:49
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oss102 at 2011-10-22 13:54
あきのさん
この本は10年前に出版されています。この時母親は93才で元気でした。邦子は乳癌の手術の後、左手で書いています。いまならPCで楽だったでしょうね。
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oss102 at 2011-10-22 14:02
sakuraさん
持っていましたか。邦子はマミオに首ったけでしたね。本当に親兄弟よりも泣けるのがペットです。 食べて味に問題がなければ店に出す・・というほうがいいのですが、大量に扱うスーパーなどでは困るのでしょう。
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oss102 at 2011-10-22 14:04
kiyokoさん
じっと邦子が帰るのを我慢して待っていたのでしょうね。1ヶ月半で我慢の糸が切れたのでしょう。フウロも飼い主が急にいなくなったらきっとそうなると思います。哀れですね。
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oss102 at 2011-10-22 14:07
mikihanaさん
邦子は世界一周もして取材などでもしゅっ中留守にしています。またお留守番かと1ヶ月ほどは我慢をしていたのでしょうね。 和子になついたあとは部屋でスプレーするのに困ったそうです。去勢をしていなかったのです。
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hanairomimi201 at 2011-10-22 14:58
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oss102 at 2011-10-22 15:19
hanairomimiさん
この著者が邦子のことを書いた本が何冊かあります。みんな面白いですよ。ミミチャンもしっかり家族として意識してます。マミオも辛かったでしょうね。最後は懐いてよかったです。
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