去年3月のこの会は大震災当日11日の午前中だったそうだ。
会の挨拶もこの日のことで始まった。本も関連の絵本タンポポがあった。
無事であれば飛ぶように過ぎていく日々だが、大きな災害の当事者であれば長い長い一年だったろう。
私もこれで絵本詣は最後にしようと決めていたので、挨拶を考えていたのだが、朝になって思い直して、挨拶がわりに
生きろ バンザイを読んだ。
ランチタイムになって、9日の夜NHKでこの親子が放映されたと聞いた。お母さんは「後ろを向くな!」とも叫んだと。
そして娘と父親は隣同志の仮設住宅に入っていたが、父娘にはこの一年確執があったそうだ。
娘は母を置き去りにした父を許せなかったのか。その気持ちが折にふれ表情や言葉にあらわれたのか。父の方で心を閉ざしたのか。
最近はその気持ちも雪解けに向かっているということだった。辛い長い一年だったろう。
見たかった。 その番組。
いざというときこうした言葉で見送れる母は、ふだんからしっかりした人生哲学をもっていたのでしょうと、絵本の会のリーダーは言っていた。 ほんとうにそう思う。
つづく