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このグループホームではスケジュールがない。献立もない。
次ぎはオエカキ・次ぎはゲーム・・という進行をしない。みんなで話し合って、朝はなにを食べたいか、何をしたいか決める。
小さい冷蔵庫は空っぽ。15分ほどのスーパーやデパートへ連れ立って買い物へ。もちろんスタッフも一緒。 火もガスも包丁も使う。 家は改築したが水の栓もガス栓も古いタイプ、ひねるタイプを取り付けている。後片付けも、朝のお掃除もみんながする。
介護と支援は違う。ここでは出来るだけスタッフは支援をと心がける。パジャマを上手く着られない時は、さっさと手伝えば早くすむ。 だがこれも我慢、着やすいように衣類を揃えながらアドバイスする。
驚いたのはよく歩く事だ。暑い日寒い日それなりの身支度をして歩く。買い物しないと食料がない。自分の買い物もあるし、みんな外出が好きなのだ。
入居前は1室でポータブルトイレを脇に置いて寝たきりだった人も歩くようになる。
特別歩行困難の人をのぞき、部屋は2階にある。多い人で一日に30回も往復している。帽子を取りに行ったり忘れ物も多いので回数が増える。 歩行困難の人も2階の部屋におしゃべりに行きたい一心で山登りと称して必死に登っていく。
そうした結果、少ない人で一日2000歩・多い人で2万歩・平均6千歩。 夜はグッスリ。
驚きました。私は恥ずかしい。パーク以外は2千歩いかない暮らしです。頑張らなくちゃ!
食欲 性欲 集団欲が人間の原点だそうです。 男性のスタッフにまとわりつく女性。話題もエッチなことが多い。 それでもタブーにせずに明るく受け止めています。
あまりに笑い声が絶えないので、近所の方たちの訪問も多く差し入れも多い。
忘れることを除けば普通の会話が楽しめるのですから、人が集まるのでしょう。
こういう理念のグループホームが増えて欲しいですね。
by oss102
| 2012-10-29 16:00
| 本
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