8月14日の3時半からの公演である。行きたくても行けないメンバーが多かった。
私は息子の見送りはネネにまかせて、中島公園脇の渡辺淳一記念館へ向かった。
ここはいつ来ても気持ちがよい。
新装なったを豊平館右手に・・長いこと改装中だった。
きれいになったら、なんか安普請に見えるな・・・
先生の朗読とミニコンサートとのコラボ。あえてこの日を選んだだけに、徹底した反戦がテーマだった。
先生は「大女優の○○先生・・」と紹介されて登場した。スタッフに若い学生が多いからなぁ。
先生一人の朗読のあと、今、私たちの教材になっている、野坂昭如の「焼け跡のお菓子の木」は、先生の演出になる、生徒たち8人?ほどの朗読劇。
みんなよい声をだしていた。台本なしの語りである。動きもたくさんあって、私ならまずお手上げだ。
白いドレスの女性が歌う舞台では、ジョンレノンのイマジンや宮崎駿の風立ぬ、涙そうそう・・など。スクリーンに戦場で爆撃に会う兵を助け出す戦友など、リアルな映像が流される。
最後に全員舞台に上がってあいさつになるが、その前に先生は、茨木みち子の「私がきれいにだったとき」を朗読。
そして二人のトークでは・・
先生のお父さんは、戦場で片足を失って帰ってきた。その時の病院で看護婦をしていた女性と結ばれた。先生の母親である。
白いドレスの女性の母親は、樺太の真岡で、青酸カリを飲んで自決した電話交換手の仲間の、一番若い人で当日は明け番だった。そうして自決を免れて、この女性がある。
運命とはこういうことである。
小さな公演だったが、感激して帰宅した。もっと大きな舞台で多くの人に聞いてもらいたい舞台だった。
夕方の大通公園。まだたくさんの人たちが、短い夏を楽しんでいた。テレビ塔が遠くに・・・