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もうこちらもMC+4度と春めいてきましたが、こんな本を読みました。
「お元気ですか。こちらはすっかり暖かくなりました。外の気温はマイナス21度。暑いほどです。」
いきなり、こんな手紙が出てきます。12月の平均気温がマイナス50度にもなる、ヤクートからの4月2日付の手紙です。
首都ヤクーツクは人口20万人の近代都市です。
1984年、ここにTVの取材班の通訳として万理は参加してます。
体感とは、住むところによってこんなにも違うものなのだ。と改めて思いました。
ここは氷河期時代の氷河が地中深く永久凍土として残っているところ。空気が乾燥していて、モスクワの-30度より、ヤクーツクの-55度のほうがしのぎやすい。
-55度ともなると、氷は滑らない。夏タイヤで平気。スキーやスケートは暖かくなった春のスポーツです。 用具と氷や雪面との摩擦で水分がうまれ、初めて滑るのです。
家は木造の平屋・3重窓で玄関は、内に開くものと外に開くドアと2枚だて。両側から毛皮を貼りつけています。 ゴーゴーと燃える薪ストーブはパイプで3部屋が暖められる。
しか~し・・トイレが屋外。しかも屋根もない囲いだけ・・夜はマイナス-70度にもなるところで、小さな子供も・・寒さで臭気はありません。
その戸外で洗濯物を干します。水分が凍って固まるので、パンパンと叩いて氷を落とせばいいのです。
すごい世界です。生物とは、こんなにも環境になじむ幅がある、たくましい生き物です。
つづく
by oss102
| 2017-03-13 16:00
| 本
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