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この人は小樽の高校を出て、30年ほど前私がいた近くの、酪農大学を出ています。
生い立ちを読むといかにも人付き合いの下手な、不器用な彼の性格がわかります。
父親の職場の関係で、非常にしばしば地方の小学校を転校して、いじめにあっています。
今の風貌を見ても、いじめたくなるような不器用さが伝わってきますね。^^
そのせいか、昆虫にのめりこみ、インコを繁殖させ、小川の魚の飼育と部屋いっぱいに・・母親は不思議と文句は言わなかったそうです。彼の不器用さを心配してたのかな。
好きなことがあるということは身を助けます。
ここからは、みなさんご存じの、つぶれそうな動物園の獣医さんに。
50万円借金して、各国の動物園めぐりのツアーに参加して、目が開かれます。
それからの旭山動物園の姿は、みなさんご存知のとおり・・・
動物園で暮らすリスなど、野生では4年くらいのところ、16年も生きると書かれています。
それほど野生は厳しい。でもそれが彼らを苦痛から救っている。病になれば弱るから捕食される。
厳しいけど、それが救いにもなっていると。
少しでも、野生の動物の魅力を、そのままに伝えたい。
その情熱が、人嫌いの話ベタの彼をささえています。
12年前に書かれた本ですが・・私の気になっているのは、天売島の海鳥が野生の猫にひなをやられて、多数、捕獲されたことがありました。 そのごネズミが増えて困ったと。
捕獲したら、避妊・去勢してまた放せばいいのにね。
そのとき捕獲された猫が1匹、旭山動物園にいるはずなんです。
どうしているかなぁ? こどもとのふれあい広場にいるのか・・その後を知りたい私です。
ペットと家畜と野生動物。これらをハッキリ分けて考えること。非情のようではあるけれど、動物を真に愛して暮らす男の言い分は納得します。
by oss102
| 2018-03-22 15:42
| 本
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