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これは、2006年2月6日の記事です。
1ヵ月半ほどが過ぎ、ショウマと私たちの暮らしのペースが出来かかってきた頃、10月16日の午前中のことでした。
娘は休日で、遅い朝食を済ませたところに、花友達がたずねてきました。
お天気のよい陽射しの中、家の前でおしゃべりをしていると、友人が猫がないていると何度もいうのです。 ショウマのことは言ってありましたから、「ネコなら中にいるよ、ホラ、戸の中から外を見ている」といいましたら、また話の合間に猫がないているというのです。
車が行きかう脇の歩道で、仔猫のビャーという低音がようやく聞き取れました。
見るとタバコの自販機の前で、小さいキジネコがないているのです。
思わずしゃがみこむと、トットと近付いてきます。ショウマよりずっと小さいので、まだ警戒心が育っていなかったのでしょう。
抱き取ると、手のひらに乗るほどの大きさでした。
ショウマが娘の帰宅時間に車道に飛び出していなかったら、私が花友達と外でおしゃべりをしていなかったら、私たちはまだまだ、ネコのいる暮らしをしていなかったでしょう。
出会いのタイミングは、この短い点のようなものです。
来週の土曜日・3月30日に続きます。
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