母は明治生まれの定形のような、大和なでしこであった。
大きな声を出すことはなかった。「 Yちゃんのお母さんは、いつも床の間に座っている人みたいだね」と言われた。
庶民の5人子育ての母である。一日中立ち働いていたろうが、髪ふり乱してということはなかった。
その娘はいまや、くたびれたジャージ姿で新聞のコラムを音読している。
その声が少しかすれて、晩年の母にそっくりである。
2匹が遊んでいたのに、娘が何か取り出しました。ガサゴソしています。「なんだ!!」
ワインが空になりました。ショウマは固いものが好きです。フウロはじっと見ていてショウマがコルクを見失うと、パッと近くに行って「ここだよ」と教えます。
ショウマは頚椎に軽い故障があるので、動くものに目が付いていけません。行き過ぎたりして目の前のものを見逃したりします。