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仔猫時代 今でもず~っと仲良し
by oss102
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レミの思い出  その16
 この年は雪の異常に少ない冬だったが、春になって大雪が降ったことがあった。
ピンクの洋服を着たレミは、陸上競技場の雪原の中をはずむように歩く。
離れている私がモーションを起こしたり、しゃがんだりすれば、いつものようにピューッと走って飛びついてきそうな表情を見せる。 でも走らせたくないので知らんふりする。
雪の上を嬉しそうにでんぐりかえるレミを見ながら、もう少しこんな状態が続いてくれればいいなと思う。
ピンクのフリースの洋服は、背中に4ヶのボンボリがついていたのだが、でんぐりかえしのせいで、早々に2ヶ取れてしまっていて、残った2ヶが互い違い付いている。

昼間はベットで横になって寝ているが、やはり午後になると、小鼻を横に平たくして呼吸をしている。 私の手をなめる舌が熱い。 一日中レミをなでさすっている。 夜は横になれずにお座りしたまま。
娘は看病疲れのストレスから風邪をひいて鼻をかんでいる。

レミが倒れてからは特に人目を嫌って手宮公園ばかり行っていたが、春休みも終わったことだし、子供たちも来ていないだろうと運河公園に行く。
車から出すと、とても嬉しそうに「ここだ、ここだ」というふうに匂いを嗅ぎまわっている。
少しベンチに坐って体なでていたが、帰ろうと運河脇に止めてあった車のところに戻ると、レミはまだ嫌だという。 運河ロードを歩きたいのだ。 50メートルほど歩かせて抱いて戻る。

とりのささみや刺身を食べて、もうあんなに好きだったシーザーの缶詰などは見向きもしない。

4月9日 レミの死の前日だが、娘は休みで二人で運河公園に連れて行く。
暖かくてこれが見納めかと思いながら、二人で公園のレミを見る。 運河ロードに行くとレミは駆け出すのだ。 慌てて抱き上げる。
夜 ラムシャブ、とりのザンギも買ってくる。 ザンギの衣をむいたのをドンドン食べる。ラムは生で数切れをペロリと食べる。

レミの思い出  その16_e0001808_11582770.gif

                                               つづく

by oss102 | 2008-04-25 12:06 | 思い出 | Comments(14)
Commented by あきの at 2008-04-25 17:55 x
それでもまだ元気があったのですね。今日などは、何だかこのまま元気になればと思いながら読みました。
Commented by shiro0019 at 2008-04-25 20:44
こんばんは
だんだん、読むのがつらくなってきます。が、やっぱり読みたいと思い、今日も来ました。レミちゃん、可愛い!!
Commented by hanairomimi201 at 2008-04-26 08:03
健気ですね・・胸がつまります。
このまま元気になる奇跡の終わり方はないのかしら・・と私も思いながら読みました。
Commented by 台所のキフジン at 2008-04-26 09:34 x
食べられるものが ワカってあげられて よかったネ
苦しい時ほど 話ができたら と思います ・・
潤んだ目で見つめられても お互いに目を伏せてしまいそうになってしまいます ☆
Commented by 清子 at 2008-04-26 10:09 x
散歩をしたい、土の上を歩きたいレミちゃんの想いが切ないです。
Commented by fu-and-boro at 2008-04-26 14:57
ご無沙汰していました。
でもズーッとレミちゃんのことは読んでいました。
本当に日に日に辛くなってきますね。
私も犬と別れの経験ありますので自分のこととダブります。
レミちゃんは最後まで散歩したりごはんを食べれたのですね。
それだけでも良かったと思います。
我が家の犬は最後はほとんど寝たきり、水を飲むだけでしたね。
でも粗相はなかったです。
思い出しました・・・辛いですね。
Commented by mu-pi-cyan at 2008-04-26 15:10
最後に、いっぱい食べていっぱい遊んで、楽しい思い出を残して
くれましたね~!
こんなに可愛い子の後、新しい子を飼うのは、難しいでしょう。
あまりにも、沢山の思い出があり過ぎて・・・。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:38
あきのさん
夜は重篤のようでも、神は午前中の安息を与えてくれたようでした。
人間もこんなに死の前日まで出歩かせてくれたらと思いますが、犬のようには善良じゃない人間には与えてもらえない特権なのでしょうか。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:41
shiro0019さん
辛いでしょうけど頑張って最後まで来てくださいね。
生き物を飼うことはこういうことだと、それを飼い主は受け止めなければと思います。人間も、ゆるやかですがこの繰り返しなのですね。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:45
hanairomimiさん
母娘に最後のおだやかな日を運んでくれました。最後まで食いしんぼなレミでした。もう少しで終わります。辛いでしょうけどご辛抱して
お付き合いくださいね。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:47
台所のキフジンさん
何にもしてやれない飼い主が不甲斐ないとも思いますが、
これが生あるものの姿ですから、受け止めるしかありません。
最後まで看取ってやれることは大事なことと思います。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:49
清子さん
気分さえよければ、陽気な顔をして走り出しさえします。
一々、自分の身体はこうだからなんて分析しませんから
気楽なものです。こうありたいですね。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:54
fu-and-boroさん
こうして書いていても毎日涙涙でテイッシュを無駄遣いしてますが
辛くて泣くのではなく甘い追悼の涙です。
飼い主として愛してまっとうしたので、いい思い出を沢山もらったと
思っています。みなさんにも読んでいただいて、それぞれの過去の犬たちのことを思い出してくださればと思っています。
Commented by oss102 at 2008-04-26 15:56
mu-pi-cyanさん
とてもいい子でした。でも娘が離婚とともに連れてきた犬で、我が家は犬も猫も飼える環境にないのです。広い庭があり、日の当たる居間があり・・・といった環境なら犬といわずポニーも飼いたいくらいです。
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