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もう10年も通い続けているmikihanaさんのブログに、目籠の写真が載った。
大きな目籠である。いまどき珍しい。 そうして父親のことを思い出した。 父は農家の3男坊で小学校4年卒である。当時は4年で卒業を認められた。 一人娘の母の婿に入った。職業軍人だった父は、敗戦とともに無職になった。 引き揚げてきて、竹籠を編んで売った。 農家の息子なので、なんでも手作りしたが、プロにはかなわない、武骨なものばかりだった。 物のない時代、それでも売れていたようだ。 板敷の8畳間いっぱいに、竹を引き込んで木株の台で小刀で割っていた。裏の白いところをこそげて薄くする。 それを編むのだった。お湯にひたして柔らかくしていた。 小5年の私は、だれもいない留守に真似をして、竹をするすると割っていった。 細く同じ幅にそぐのは難しかった。よく切れる小刀は、あっというまに抑えている左手の親指にくいこんだ。 血がドッと流れる。 急いで茶チリといっていたチリ紙で抑える。なにより怖いのは父の叱責。 ギュッとおさえ続けて血を止めた。そのへんにポタポタ落ちている血を拭いて、何食わぬ顔。 あれから71年が経つ。でも親指の先端についたキズ痕は今でもハッキリ凹んでいて分かる。よくばい菌に負けなかったものだ。 父さんは、どんなふうに私を叱っただろうか? わかりますか? キズ痕が・・ ![]() ■
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by oss102
| 2017-02-13 15:15
| 思い出
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Comments(14)
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